設計者の想いの日々(ブログ)
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旧土浦中学校本館

旧土浦中学校本館(現在土浦一高)

1904年に建築された旧土浦中学校の本館は、国の指定重要文化財です。
設計者は、東京駅や日本銀行本店を設計した辰野金吾の弟子である駒杵勤治で、木造で建築され、平面は凹字型、左右対象をなし、建築様式はゴシック風のものです。現在も学校の用途として一部、生徒に活用されており、構造的な大規模修理が一度もされていないにもかかわらず、東日本大震災の損傷も軽微で済みました。

ガラスは当時のままで、現代のような量産工程で造られたものでなく、手漉きのガラスです。


屋根は宮城県産の雄勝石で葺かれていましたが、経年劣化により、昭和40年代に、彩色石綿セメント板、俗に言うスレート瓦に葺きかえられています。重要文化財としての観点からすれば、この点が一番残念なところです。


旧土浦中学校時代の机を復元し、往時の教室の雰囲気をよみがえらせています。


カテゴリ:茨城県南の町並み・建築・施設探訪・自然・文化 2012年12月21日(金)
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