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設計者の想いの日々(ブログ)すべて特殊建築物とは?
建築基準法では、不特定多数の人々が出入りする建築物、あるいは、防火上、衛生上特に配慮されなければならない建築物を、「特殊建築物」と呼称し、一戸建ての住宅などの一般的な建築物よりも、規制が厳しくなっています。「特殊建築物」の用途は以下の通りです。
学校(専修学校及び各種学校を含む)、体育館、病院、劇場、観覧場、集会場、展示場、百貨店、市場、ダンスホール、遊技場、公衆浴場、旅館、共同住宅、寄宿舎、下宿、工場、倉庫、自動車車庫、危険物の貯蔵場、と畜場、火葬場、汚物処理場、映画館、演芸場、公会堂、診療所(患者の収容施設があるものに限る)、ホテル、マーケット、キャバレー、カフェ、ナイトクラブ、バー、ダンスホール、自動車修理工場、児童福祉施設等(障害者・高齢者のための福祉施設、助産所、婦人保護施設、母子保護施設等を含む)、博物館、美術館、図書館、ボーリング場、スキー場、スケート場、水泳場、スポーツ練習場、待合、料理店、飲食店、物品販売業を営む店舗(床面積10㎡以内を除く)、映画スタジオ、テレビスタジオ、その他これらに類する用途に供する建築物 上記の建築物、すなわち、「特殊建築物」については、新築・増築はもちろんのこと、用途変更、リフォームに至るまで、建築基準法等の法令の知識に乏しい者が工事に手を出すのは論外ですので、建築士事務所のなかでも建築基準法等の法令に明るい者を指導に立てる等の方策を取って頂きますよう、お願い致します。 このように、わざわざ書き記すのは、特殊建築物の工事・施工に違法行為が含まれているのを多く見聞しているからです。特に、専ら、一般的な住宅の工事・施工を行っている工事業者様は、特殊建築物の用途には、手を出さないで下さい。どうしてもその施工を行わなければならない事情がある場合は、設計と施工の完全分離の条件にて行って下さい。 一戸建ての住宅を無許可にて、グループホームに用途変更して、火災を起こし、不幸にもお亡くなりなっている方々がいらっしゃる事実や、現在話題になっている脱法シェアハウスも本来、特殊建築物(寄宿舎)扱いとなるなどのことも考慮頂きまして、重ね重ね、お願い申し上げる次第です。
全館空調システム
全館空調システムとは、リビング・和室・主寝室などの居室だけでなく、トイレ・洗面脱衣室・廊下等に至るまで、家の隅々まで、冷暖房を行き届かせるシステムのことを言います。
家の中では、どこでも温度差がほとんど無いので、非常に快適なシステムと言えるでしょう。 特に冬場の「ヒートショック」の現象が起こりくいのが全館空調の最大のメリットです。 ヒートショックとは、急激な温度変化が体に及ぼす影響のことです。室温の変化によって血圧が急激に上昇したり下降したり、脈拍が早くなったりする状態のことをいいます。 室温の変化にさらされた人間の体は体温を一定に保つために、血管が急激に収縮し血圧の変動や脈拍の変動を起こします。ヒートショックによって、心筋梗塞や脳血管障害などの病気になりやすくなり、一説によると、その影響により、年間1万人の方が亡くなっているとも言われています。このようなヒートショックがもたらす諸問題を解決し得るのが中高年齢層に優しい全館空調システムです。 全館空調システムは家一軒を室外機一台で賄います。個別空調と違って、室内の送風は非常に緩やかで、空調が作動しているのに気が付かないほど静粛です。電気代についても、個別空調の場合と、ほとんど差はないようです。 但し、全館空調システムは高気密高断熱仕様が前提となります。 このように全館空調システムは非常にメリットも多いですが、デメリットも当然あります。 一番のネックはやはり、その設置費用が高額なことです。平均的な住宅の規模、延床面積40坪程度で、150~200万程度はかかります。 また、冬場は過乾燥になりやすいので、数台の加湿器は必須になります。 それから、小屋裏などに機械室が必要になること、ダクトの配管スペースが収納スペースの角などに必要となり、その面積分がもったいないなどが挙げられます。 もう一点、私自身、設計者として懸念することは、空調に頼り過ぎた結果、四季折々の季節の感覚が鈍り、日本人的感性の喪失の原因となりうるということでしょうか。 この点につきましては、過去の私のブログ 自然の恵みに書かせて頂いています。 いずれに致しても、空調になるべく頼らず自然の恵みを最大限引き出すような工夫をするのか、あるいは一般的な個別空調を採用するのか、それとも全館空調システムによって健康に配慮するのか、どれを採用するかについては、建築主の裁量に委ねたいと私は考えている次第です。
高台寺
高台寺は、豊臣秀吉の正室である北政所(ねね・高台院)が秀吉を弔うために、現在の京都市東山区に建てた寺院で、広大な敷地に、趣ある茶室が散在しています。
遺芳庵 吉野窓と呼ばれる、壁一杯に設けられた丸窓が特色の茶室です。 傘亭 伏見城から移築した千利休好みの茶室。天井が竹で組まれ、その形が唐傘に似ている所から傘亭と呼ばれる。 時雨亭 傘亭と同じく伏見城から移築された千利休好みの茶室。傘亭と渡り廊下でつながれており、茶室には珍しい2階建の造りとなっている。 観月台 ここから北政所は亡き秀吉をしのびながら月を眺めたと言われる。
設計期間を考える
当設計事務所が設計業務をさせて頂くにあたって、特に注文住宅の場合には、「焦らず、慎重に、時には悠長に構えてください」というニュアンスのようなことをお客様に申し上げております。
もっと簡単に直截な言い方をしてしまうと、住宅に関しては、「焦って、急いで建てようとすると、ろくな事がない」ということでしょうか。 もし仮に、急がなければならない諸事情があったとしても、「急がば回れ」のスタンスで臨んだほうが良い結果を生むのではないかと思っています。 このことは私の過去の数々の苦い経験から導き出された結論と言えるものです。以前ここのブログで、16年前の消費税増税(3→5%)の駆け込み需要時、失敗物件が多々累々としていると申し上げましたが、私自身、決して、その例外であると言うことは出来ません。 当設計事務所の場合、ハウスメーカーのように、特に標準仕様というものが存在しません。お客様の価値観、美意識、思想、今後の生活設計を把握しながら、百人百様のご提案をさせて頂いています。 こういった一連の設計業務にあたっては、お客様に熟考して頂く項目や場面も少なくはないと思いますし、設計者が「機が熟する」のを待つこともあります。 従って、ハウスメーカー及び地場工務店よりは必然的に、当設計事務所の設計期間は長くなっています。今までの例から申し上げると、平均的に、半年前後、時には一年間程度の設計期間を要しています。(他の設計事務所もだいたい同じ位の期間がかかっていると思います) これから数十年住み続ける建物を、千万単位で、一から造り上げていくのですから、本来、この位の時間は必要であると、現在、当設計事務所は認識するに至っています。 もちろん、設計期間が長ければ長いほど比例して、お客様の満足度の高い建物が必ずしも出来上がるとは言えないでしょう。また、打合せをし過ぎても、建築主・設計者を混沌の海に溺れさせる結果となることがあります。 ただ、設計期間を出来るだけ手離れ良く、短く済まし、急いで工事に着手しようとすることは、営利を追求する企業側の論理に過ぎないのではないだろうかと、私は考えている次第なのです。 追記 居住用でなく、業務用の建物については、必ずしも上記のことは当てはまらないだろうと思っています。その理由については、また別の機会に書き記したいと考えています。
すまい給付金
すまい給付金は、消費税率引き上げによる住宅取得者の負担をかなりの程度緩和するために導入を予定している制度です。消費税率8%時は収入額の目安が510万円以下の方を対象に最大30万円、10%時は収入額の目安が775万円以下の方を対象に最大50万円給付することとしています。
住宅ローン減税の拡充とすまい給付金制度は、消費税の引上げが行われた場合に実施することとしています。また、すまい給付金は平成25年6月26日に行われた与党合意に基づくものであり、今後、政府において消費税引上げの判断も踏まえつつ、最終的な調整が行われる予定です。 景気指標によって、今年秋に消費税増税を正式決定することにはなっていますが、住宅関連税制とすまい給付金に関する事業者向け説明会が330市町村で8月から一斉に行われることを考慮すると、不測の事態でも起こらない限り、来年4月の消費税増税は確定的と判断せざるをえないでしょう。 すまい給付金および住宅ローン減税の拡充の詳細については下記のHPをご参照ください。 すまい給付金
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