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設計者の想いの日々(ブログ)2013年12月31日(火)蔵のまち喜多方PARTⅦ~杉山蔵群・新宮熊野神社長床etc
杉山蔵群
喜多方市北部の山間集落である杉山地区には、「腰折れ切妻」「かぶと」などと呼ばれる特色ある屋根を持つ蔵が点在しています。 新宮熊野神社長床 平安時代末期から鎌倉時代初期に建てられた寝殿造りの建物で、直径45cmの円柱44本等間隔に5列並んでおり、壁・天井・扉はなく、全て吹き抜けになっている。国指定重要文化財。 銀杏の大木は樹齢600年と言われる。 漆器蔵會津野 かつては会津塗りの職人の作業場として利用されていた蔵を、喫茶店兼漆器を販売する店にリニューアルされました。 坂内食堂・肉そば
蔵のまち喜多方PARTⅥ~煉瓦館登り窯・三津谷レンガ蔵群
喜多方市郊外の三津谷地区の煉瓦館に隣接する登り窯は、日本で唯一、現在でも、薪によってレンガを焼成しています。
ガスの焼成では出せない、喜多方の薪の焼成によるレンガは、色むらが絶妙で、また凍害防止のため、施釉されているのが特徴です。 喜多方の登り窯は、2007年に経済産業省により「近代産業遺産」に選定され、喜多方のレンガも2013年には「グッドデザイン賞」を受賞しました。 三津谷レンガ蔵群 若菜家(国登録有形文化財)
蔵のまち喜多方PARTⅤ~安勝寺・郵便局・信用金庫etc
蔵のまちである喜多方は、寺、郵便局、信用金庫、公衆トイレに至るまで、まちの景観を守るような蔵の意匠を生かした建築物で造られており、その意識の高さには見習うべきものがあります。
安勝寺 土蔵造りで造られた、全国的に珍しい喜多方ならではの珍しい寺です。明治13年の大火により旧本堂が焼失したのを、明治29年火災に強い土蔵造りの現在の本堂が建てられました。 喜多方北町郵便局 会津信用金庫喜多方支店 公衆トイレ
蔵のまち喜多方PARTⅣ~おたづき蔵通り
喜多方市に蔵が4000棟近くあるのは、飯豊連峰からの伏流水と会津盆地で育った米から造る酒、味噌、醤油の醸造に土蔵が最適だったこと、そして、明治13年の喜多方の大火で、土蔵が軒並み残り、その防火性能が評価されていたことなどが挙げられ、喜多方の男は40歳になるまでに蔵を建てられるようにならなければという声も多く、蔵が富の象徴、自己表現の一つとなっていたようです。
今回は明治中期頃建築の蔵が多く残る「おたづき蔵通り」です。
蔵のまち喜多方PARTⅢ~ふれあい通り
喜多方市は川越、倉敷と並び、蔵の多い地域として知られ、市内には4000棟近い蔵が残っています。また蔵のバリエーションも多く、白漆喰、黒漆喰、レンガ、土壁などその仕上げ方は様々で、その用途も、単なる倉庫に留まらず、店舗(店蔵)、住まい(蔵座敷)、漆器職人の作業場(塗り蔵)、酒・味噌・醤油の貯蔵庫(酒蔵・味噌蔵・醤油蔵)、屋敷の塀(塀蔵)、トイレ(厠蔵)など多方面にわたっています。
今回は喜多方市市街地のふれあい通りをご紹介します。
蔵のまち喜多方PARTⅡ~若喜商店
若喜商店は創業1755年、会津の大豆で二年間熟成する味噌と醤油の醸造所です。
レンガ蔵は明治38年建築で、明治37年の鉄道開通に伴いレンガ工場が喜多方に建てられ、この後、レンガの蔵が多く建てられるようになり、若喜商店のレンガ蔵はその走りと言えます。 昭和7年建築の店舗。昭和初期に流行した「看板建築」と呼称される建物です。 天井、柱、床の間、違い棚、調度品に至るまですべて縞柿で造られた和室。縞柿というのは柿の木が、長い年月の間に渋と年輪が混ざってできた木目を特徴としています。 これだけの縞柿を調達するには相当な長い年月を要したと思われます。
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