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設計者の想いの日々(ブログ)2013年8月8日(木)府中誉
府中誉(ふちゅうほまれ)は、石岡市の中心市街地に位置する1854年創業の造り酒屋さんです。特に代表銘柄である「渡舟(わたりぶね)」は、酒造りに最適な超軟質米である幻の酒米「渡船」を全国で唯一、筑波山麓の谷津田で栽培し、原料米としています。酒米「渡船」で醸した「大吟醸渡舟」は、全国新酒鑑評会にて、金賞として選ばれています。
敷地内の主屋・長屋門・文庫蔵・穀蔵・仕込蔵・釜場・舂屋(つきや)の計7棟が国の登録文化財となっています。 明治2年建築の主屋(写真左)は、1階2階とも街路に面した北面廻りを土壁で塗り込めて防火的な造りとしています。 明治27年建築の文庫蔵(写真右)は、黒漆喰塗3階建ての土蔵造りとなっています。 主屋の内観 写真中央の欅(けやき)の柱は約一尺(30cm)角、2Fまでの通し柱になっています。梁は地松、その成(H寸法)は大きいもので60cmにも及びます。 穀蔵 昭和4年の建築で、外部は人造石洗い出し仕上げで石目地を切っています。この仕上の技法についてはその継承が危ぶまれています。 仕込蔵 明治初期の建築です。文字とおりお酒を仕込む所です。容量が3000リットル以上のタンクに、酒母、麹、仕込み水、蒸米が入ります。隣室に麹室があります。麹菌によって、お米のデンプンが糖に変わります。
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