設計者の想いの日々(ブログ)
カレンダー
<< 2024年11月 >>
272829303112
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
1234567
カテゴリ
すべて(435)当設計事務所の姿勢・信条(31)建築雑感(24)建築知識(22)建築構造・性能(17)建築文化・伝統(27)建築素材・材料(29)住宅・建築業界(18)建築設備(5)設計者の日常(33)工事監理・現場紹介(12)お知らせ・ご挨拶(23)建築士会での活動・広報(18)東日本大震災・竜巻・災害(21)東北・北海道の町並み・建築探訪(11)栃木県の町並み・建築探訪(14)関東の町並み・建築探訪(14)甲信越の町並み・建築探訪(1)京都の町並み・建築探訪(21)西日本の町並み・建築探訪(4)茨城県北の町並み・建築・施設探訪・自然・文化(13)茨城県央の町並み・建築・施設探訪・自然・文化(30)茨城県西の町並み・建築・施設探訪・自然・文化(8)茨城県南の町並み・建築・施設探訪・自然・文化(34)茨城県鹿行の町並み・建築・施設探訪・自然・文化(5)
最新記事
アーカイブ
永井昭夫
建築設計事務所
mail@nagai-sekkei.com
茨城県を中心として
活動している
設計事務所です。
対応エリア

水戸・ひたちなか・那珂・
日立・常陸大宮・城里・
笠間・鉾田・小美玉・
石岡・土浦・つくば・
筑西・古河・牛久・
龍ヶ崎・取手・守谷
その他地域もご相談下さい。

設計者の想いの日々(ブログ)

すべて

北茨城市復興支援施設・観光案内所 「びすとれ」~常磐線大津港駅前





常磐線大津港駅前にある、40年以上使用されていなかった、大正初期建築の海産物保管庫のレンガ蔵の一部が2012年、北茨城市復興支援施設・観光案内所 「びすとれ」にリニューアルされました。
その昔は「日通」の建物だったようです。震災では無事、軽微な損傷で済みました。
海から程近いこのレンガ蔵は100年という年月の経過により、海に面する側の内壁にまで、塩が噴き出しています(下の画像の左側の内壁部分)
ちなみに「びすとれ」はフランス語で「賑わい」を意味します。

カテゴリ:茨城県北の町並み・建築・施設探訪・自然・文化 2014年12月3日(水)

柿渋で塗装する

柿渋は平安末期から続く伝統的な自然素材で、青柿の実を絞ってできた果汁を3年以上寝かせ発酵させたものです。防水性・防腐性・防虫性に優れた柿渋を桶、樽、団扇(うちわ)、番傘、酒袋、投網、漆器の下塗り、一般的な木部に塗装する、あるいは染料として活用する、民間治療薬などに使用するなど、北海道などの寒冷地を除き、全国各地で行われていました。
戦後、化学塗料の普及により、柿渋の生産は減少の一途を辿りますが、最近は自然素材の安全性が見直されて、再び注目を浴びています。

柿渋は塗り始めの頃は無色透明に近いですが、少しずつ色が付き始め、次第に明るい茶色になります。
色合わせとして、松煙(黒系)やベンガラ(赤系)などの自然素材を混ぜることで、様々な色を作り出すことができます。
柿渋の塗り始めの頃は銀杏のような臭いがするため(次第に臭いは無くなります)、それを嫌う方も多かったのですが、現在は柿渋の無臭化に成功しています。
柿渋のような自然塗料は、現在の化学塗料と比較すると、特に外部については、耐久性に劣りますので、足場がないと塗れないような部分にはお勧めできません。メンテナンスが容易である建築物の腰壁部分、あるいは板塀には適しているかとは思います。また柿渋は誰にでも塗りやすい塗料です。
そして、日本の伝統色を表現するには最も適した塗料の一つです。

柿渋に松煙・ベンガラを混ぜて板塀に塗装した例


カテゴリ:建築素材・材料 2014年11月26日(水)

横川の下滝~常陸太田市

常陸太田市の旧里美村にある「横川の下滝」は、2段に分かれて流れ落ちるのが特徴的で、落差は約18m、幅が7mほどあり、水量が多い。国道461号沿いに位置する。別名「湯平の大滝」。
カテゴリ:茨城県北の町並み・建築・施設探訪・自然・文化 2014年11月26日(水)

土蔵改修工事~土壁・斑直し

築100年の蔵の改修工事が始まって約1年が経ちました。
今回の土壁塗りの工程「竹小舞」「荒打ち」「縦縄入れ」「横縄入れ」「斑(むら)直し」「中塗り」「漆喰」と続くうち、「斑直し」まで完了です。冬場に入りますので、しばし中断、春以降に工事を再開します。

2F部分の「斑直し」が完了


垂木・破風部分の「斑直し」が完了


「斑直し」全て完了



カテゴリ:建築文化・伝統 2014年11月22日(土)

建築士会活動報告~常陽新聞記事H26・11・20付より

土浦市中央の中城通りで、観光協会駐車場の一角に市民憩いの場となるポケットパークの整備が進んでいる。スティールフェンスを一部撤去して板塀を設けるなど、歴史的街並みに配慮した景観づくりが目的。市の協働のまちづくりファンド(基金)を活用して、県建築士会土浦支部(鈴木啓之支部長)が取り組んでいる。23日には、住民の参加を得て板塀塗装も予定されている。

計画ではポケットパークは約12㎡部分を板塀で囲み、木製ベンチを置く。地面はアスファルトをはがし石を貼る。同支部が企画・設計、県内工務店や大工などでつくる「茨城大工棟梁の会」が施工を担当する。完成は12月10日ごろの見通しだ。
設置事業は、市が今年度から活用をスタートさせた、協働のまちづくりファンドの景観形成事業の認定を受けた。経費82万円のうち41万円が補助される。
同支部まちづくり担当の永井昭夫さんによると、観光拠点施設のまちかど蔵などのある歴史的街並みで、スティールフェンスの存在が気になったのがきっかけ。地域貢献として事業に取り組む。
永井さんらは「これだけ単独で終わるのではなく、地域にいい影響があるといい。事業が街並みの景観形成に寄与すれば」などと話した。
現地で23日午前、住民の参加を得て板塀のペンキ塗装作業を予定する。同日は通りで催しがあり、おかみさん会による朝市とともに、隣接するまちかど蔵で山形県天童市の観光物産展「天童フェア」がある。
市の協働のまちづくりファンドは、市民団体による市民提案事業、歴史的街並みづくりの景観形成事業にお金を助成する。今年度は5件が認定された。
(11月20日付常陽新聞1面より)

*土浦市中城通りは「旧水戸街道」の「土浦宿」のあった通りです。
カテゴリ:建築士会での活動・広報 2014年11月21日(金)
Copyright (C) 2024 永井昭夫建築設計事務所 All Rights Reserved.