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設計者の想いの日々(ブログ)複層ガラス(ペアガラス)
複層ガラスは「単板ガラス+中空層+単板ガラス」で構成されていて、いわゆる二重ガラス、ペアガラスと呼ばれる結露しにくい断熱性に優れたガラスで、2000年の頃は、まだ値段が高く、新築の建物で5%程度の普及率でしたが、時代の要請による省エネの高まりに伴い、この10年で一気に普及しました。
ペアガラスは単板ガラスと比較して、確かに断熱性に優れておりますが、遮音性にも優れていると誤解されている側面もあるようです。 ペアガラスと単板ガラスを比較した場合、中低音域では共鳴現象により、ペアガラスのほうが遮音性に劣ります。 一級建築士の学科試験にも、この手の問題が出題されている位なので、年配の一級建築士や大手ハウスメーカーの営業や監督、お施主さんでも勘違いしている方々が多く見受けられるのもやむをえないかと思います。 但し、ペアガラスでもある程度の遮音性を持たせることは可能で、異なった厚みのガラスの組み合わせをすることで共鳴現象を抑えることができて、この場合、外部側のガラスを厚めのガラスにしたほうが効果的です。あるいはアルミ+樹脂の複合サッシとした場合も共鳴現象を抑えることができます。つまり、異種の組み合わせをすることで共鳴現象を抑えていくわけです。また、最近では遮音用のペアガラスも発売されているようです。 ただ本格的にサッシ部で遮音を考慮するのであれば、ペアサッシ、つまりサッシを二重化することがいちばん効果的です。もちろん、断熱性もペアガラスと比較して飛躍的に向上します。ちなみに、既存の建物に内窓を取り付ける工事、つまり二重サッシとするための工事は住宅エコポイントの対象となります。
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