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設計者の想いの日々(ブログ)本漆喰
昔ながらの現場練りの漆喰です。今回は、栃木県産の塩焼き消石灰に北海道産の角叉(つのまた)、栃木産の麻すさを混ぜて、丹念に攪拌して練り上げていきます。この方法は100%自然素材の漆喰です。
現在の漆喰はそのほとんどが既調合の袋詰めの製品で塗られていますが、樹脂入りのものが多いようです。樹脂入りの漆喰は、下地にすぐ付着しますが、剥がれるのも早いようです。 今回の漆喰の原料となる「塩焼き消石灰」は、石炭と少量の塩を使って石灰岩を低温で時間をかけて、じっくりと焼き上げます。粒子が不均一で粗めで、クラックが入りにくい強度のある漆喰を作ることが出来ます。 現在は、低温で焼いた「塩焼き消石灰」ではなく、重油で石灰岩を高温で焼き上げ、自動機械を使って大量生産をした「油焼き消石灰」を既調合漆喰の原材料として使用することが多く、粒子が細かく均一なのでクラックが出やすく強度が低いと言われています。強度が低いため樹脂で補強することになります。 北海道の海藻である角叉(つのまた)を現場で炊いて煮出して、塩焼き消石灰を固めるのりを作ります。 栃木県産の麻すさは、壁の補強・亀裂防止の役目を果たし、曲げ強度を上げ、弾力性がつき、作業性を向上させます。 このような漆喰を「本漆喰」と呼んでいます。 塩焼き消石灰と麻すさと角叉(つのまた)を混ぜて、丹念に攪拌して練り上げている様子
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