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設計者の想いの日々(ブログ)親戚の工事業者に家を頼んだら、変な家が出来てしまった…etc
家造りの失敗例のパターンの数々を今回は取り上げてみようと思います。
1.親戚の工事業者に家を頼んだら、変な家が出来てしまった… お互いに緊張感や計画性がなく、「ナァナァ」で物事を済ませば、失敗するのもやむをえないでしょう。親戚の工事業者を信用し過ぎた結果、言いたいことも特に言わず、家が完成して、その出来上がりがイメージと大きく違っても、親戚関係がこじれるのも困るので、鳴き寝入りするケースは枚挙に暇がありません。 「親戚」を「友達」に置き換えたケースでも、同様のことが起こりやすいと言えるでしょう。 2.ハウスメーカーやビルダーに展示場のように格好良く建ててくれと頼んだら、似ても似つかないダサい家が出来てしまった… 展示場の設計者は、大手なら本社の商品開発部の精鋭の建築士であり、地元のビルダーなら、設計事務所に外注するケースが非常に多いです。 しかしながら、一般の顧客の設計は無資格の営業社員が行っている現状がほとんどであり、また、展示場の仕様と一般顧客向けの仕様は違います。 従って、メーカーやビルダーが、ちょっと流行を取り入れただけのすぐ飽きがくるようなダサい家を量産するのは、必然的であると思ったほうがいいでしょう。また営業経費をかけ過ぎているがゆえに、例外なくコストパフォーマンスが非常に悪いのも共通するところです。某大手ハウスメーカーの4000万以上の住宅は、金額だけは「高級住宅」ですが、高級住宅でもなんでもない陳腐な代物です。 3.地元の大工・工務店に頼んだら、古臭いセンスゼロの家が出来てしまった… そもそも、センスが良い大工や工務店は少数です。また施主の意向を無視して、大工・工務店が施工のしやすいように施主を丸め込むケースが多いのも彼らの特徴です。これからの大工・工務店のあり方は、自らの技術を奮うことに専念して、設計などのソフトの部分は、工事会社ひも付きでない、独立系の経験豊富な設計事務所に任せることです。 4.建築家に頼んだら、カッコだけで、使い勝手の悪い、生活感覚の乏しい家が出来てしまった… 施主の意向を無視し、建築家のエゴによる作品化を推し進めて、その出来上がりに施主が愕然とするケースも決して少なくありません。自分の意見を滔々と語るだけの建築家は絶対に避けるべきです。 5.消費税が上がる前に、駆け込みで、さっさと家を建ててしまおう… 注文住宅なら、失敗する可能性が非常に高いです。それはしばらく経ってから気づきます。 云千万とする建築物を建てるために、考えるべきことは無限とあります。施主のためのより良い家造りを考えていくよりも、目先のお金を追う工事業者のほうがはるかに多いです。 以上、家造りの失敗例のパターンのいくつかを書き連ねてみましたが、失敗しないための方策については、私が今まで書き記してきたブログを読んで頂ければ、自ずとその方向性がわかるようにしておりますので、是非、お時間がございましたら、当設計事務所のブログに目を通されてみてください。
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