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設計者の想いの日々(ブログ)矢口家住宅修復工事
東日本大震災で大きく損壊した茨城県指定文化財である「矢口家住宅(矢口酒店・土浦市)」の修復工事が始まりました。
矢口家住宅は、1849年から1867年の江戸時代末期に建てられ、茨城県内に現存する土蔵造りの商家建築の中でも、屋敷全体が土蔵造りになっていて、家相図も残るなど、特に貴重な有形文化財です。 修復工事は今年から約4年間かけて行われ、総事業費は約2億1750万円。今年度の工事は、店蔵・袖蔵・元蔵・米蔵のうち、元蔵の土壁の塗り直し、屋根瓦の葺き替えが予定されています。 今日は、建築士会主催で、その修復工事の第一回目の見学会が行われました。次回の見学会は12月1日の見込です。次回からは、建築士会員以外の参加者枠も若干数ですが、設ける予定です。 土壁の剥落、屋根の瓦の損傷が激しく、外壁・屋根は全て剥がし、構造体だけの裸の状態にしてから、元の状態に復元していきます。 ビニールシートで養生してあるのでわかりにくいですが、江戸時代から現存する金庫です。かつては、常陽銀行の前身の銀行の金庫としても使用されていました。
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