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設計者の想いの日々(ブログ)2013年9月29日(日)床にコルクを貼る
床に弾力性・耐衝撃性・遮音性を持たせたいということであれば、コルク貼はとてもお勧め出来る素材です。キッチンなどでの長い時間の立ち仕事でも、足が疲れにくく、人に優しい素材と言えるでしょう。
また、コルクは天然素材ですから、自然の風合いを楽しむことが出来ます。 その表面の仕上け方も様々で、ひまわりオイルなどのワックスを塗布して、コルクの生地を最大限に生かしたり、または水掛かり部分への配慮や、長期間のメンテナンスを考慮して、アクリルウレタンを施してある製品もあります。コルクの色も豊かで、その焼き込み時間の差により、濃淡を出します。床として使用されるコルクの厚みは3~7㎜程度です。 コルク内には無数の気泡があるため、保温性・断熱性も持ち合わせおり、床暖房を装備することでさらにその特性を伸ばすことも可能です。 また、ワインのコルク栓に使用されているように、耐水性もあります。 このようにメリットも非常に多い素材ですが、デメリットとしては、やはりコスト面です。檜の節有りのフローリングよりは高いですが、檜の無節・上小節のフローリングよりは安い、その間の価格です。但し1~2坪程度の小面積の場合は、さらにコストは跳ね上がります。 コルク製品は、ポルトガル、スペイン、南フランス及び北アフリカなどの地中海に面した地域に群生しているコルク樫の樹皮から生産されます。 コルク樫は150~200年の寿命を持ち、植樹後25年前後から樹皮の収穫が可能となり、9年毎に新しい樹皮を収穫することが出来るので、再生持続可能な環境に優しい素材です。 実例1 築15年のマンションで、既存のフローリングがコンクリートの下地に直貼りするタイプのものであり、床が硬めでクッション性に乏しい状況を解消するために、弾力性に富むコルクを採用した例 実例2 保温性・断熱性を確保するため、洗面脱衣室にコルクを採用した例
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