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設計者の想いの日々(ブログ)2012年11月10日(土)亥の子餅(いのこもち)紫式部の「源氏物語」に登場する「亥の子餅」は、冬が近づく「亥の月亥の日」に、無病息災と、多産の猪にあやかって子孫繁栄を願う平安時代の宮中行事「御亥猪」に由来しています。 鎌倉時代に入り、武家にも同じような儀式が広まり、「亥の子餅」を食したと言い伝えられています。 江戸時代になってからは、一般民衆にもその風習が広まり、囲炉裏(いろり)や炬燵(こたつ)を開いて、火鉢を出し始めた頃に、「亥の子餅」を食べ、茶の湯の世界でも、「亥の月亥の日」を炉開きの日としており、茶席菓子 として「亥の子餅」を用います。 季節感溢れる日本の古来からの風習を大事にしたいですね。
土浦まちかど蔵「レンガ蔵」土浦まちかど蔵「レンガ蔵」~明治25年建築 この「レンガ蔵」は、現在、土浦市が所有、喫茶店として利用されています。 去年の震災で、大きな被害を受け、一度取り壊しが決定されましたが、その後、一転、修復保存工事が行われ、今年6月末、営業を再開しました。 約5,000本のステンレスピンでレンガ壁を固定し、建物内部に鉄骨軸組を組み立て、レンガ壁に掛かる屋根の荷重を軽減した工事が行われたようです。 明治時代のレンガは、お世辞にも質が良いものとは言えず、非常に脆いレンガが多いのが正直なところで、そんな脆いレンガにステンレスのピンを打ち込むために穴を開けるような工事には賛同出来かねます。 このレンガ造ですが、明治に入って、ヨーロッパの真似事から始まったようですが、地震大国の日本では、問題が多過ぎますので、現在、新築で建つことはありません。 地震のほとんどないヨーロッパ地域で普及した工法を、地震の多い日本に持ち込む行為は、現在の視点から考慮すると「愚の骨頂」という意見は多々あります。 この「レンガ蔵」が私的利用ならまだしも、公の所有で、不特定多数のお客さんが出入りする「喫茶室」の利用は、大きな問題を抱えています。 今回、地震が起きたらすぐ逃げ出そうという態勢で、この「レンガ蔵」に入ってみましたが、「安全の確保」から程遠いというのが私の感想です。 歴史的建造物を修復・保存しながら活用していくことは非常に賛成なのですが、この「レンガ蔵」は、日本人の「新し物好き」の習性から造られたものであり、たまたま残存していた「遺構」を公的利用することに対しては、残念ながら、反対せざるをえません。 とは言っても、「レンガ蔵」が建築的に素晴らしいと、私自身、率直に感じているのも否めない事実です。
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