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設計者の想いの日々(ブログ)2012年7月23日(月)住宅業界の二極化
昨日は建築士試験の試験官でした。
受験者数はこの10年で半減です。 あと数年で、一級建築士合格者より司法試験合格者の方が多くなるかもしれません。 建築士は団塊の世代前後の方々に非常に多く、あと5~10年で引退する方も少なくないでしょう。 年々、建築士の責任が重くなり、業務も多肢に渡っている一方で 画一的・工業的・インスタント食品のような建築も増えています。 今の住宅業界はインスタントラーメンをイメージ・ブランド戦略で500円で売ろうとするものが多いのが現状です。 インスタントラーメンを150円で売る住宅会社もありますが、いずれ食傷気味となって飽きられるのを延々と繰り返しているのが現在の趨勢ですね。 優れた技術を持つ建築士や、日本の伝統を継承してきた大工などの職人がこれから急激に減っていくなかで、これからの住宅業界がどのような方向性に進むのかと言えば、益々、二極化が進行していくことでしょう。 つまり、建築技術やコストパフォーマンスを大切にしながらの本物志向のものを作り上げていく地道な方法と、販売に重きを置いたインスタント商品の大量な普及ですね。
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