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設計者の想いの日々(ブログ)2012年7月21日(土)真珠の耳飾りの少女
上野公園にある東京都美術館で、オランダの画家であるフェルメールの「真珠の耳飾りの少女」が9月17日まで公開されています。
『真珠の耳飾りの少女』は、ヨハネス・フェルメールが1600年代に描いたものです。 この絵は、フェルメールが破産同然で43歳で逝去した後、競売にかけられ、転々とし、現在はオランダのマウリッツハイス美術館が所有しています。 この絵の現在の推定価格は100~150億円。 天才音楽家であるアマデウス・モーツァルトは、晩年は借金取りに追われ、貧民用の共同墓地に捨てられるように埋葬されました。 ドイツの哲学者であるニーチェも、大学から追われ、出版する著書も売れず、晩年は脳梅毒とも脳腫瘍とも噂される病気で発狂し、逝去しました。 天才は「清貧に甘んずる」べきという論調は、私は大嫌いで、同世代の人間が天才を認めようとせず、俗な凡庸な才能を持つ人間を祭り上げるのが常の世の中に、私は猛烈に反発しています。 非常に極論で、俗な言い方かもしれませんが、天才こそ、大邸宅に住み、高級車を数多く所有し、何十人という愛人を抱えるような生活がすべきであると、私は思うときもあります。 ルノワール 「芸術が愛らしいものであってなぜいけないんだ?世の中は不愉快なことだらけじゃないか」 … *二つの絵画は共に、著作権が切れた絵画を掲載する「ヴァーチャル絵画館」から転載しています
私のストレス解消法
茶道の稽古を始めて4年半、先日、「濃茶点前」の修了証を頂きました。
茶道の稽古風景です。 華道、「いけばな」のほうも、女性ばかりに囲まれて稽古を続けて4年が経ちました。 茶道、華道ともに敷居が高く、高尚な趣味という先入観を持たれる方もいるかもしれませんが、そんなことはありません。私が茶道・華道の稽古を始めると宣言した時の周囲の反応は、ガラにもないことに手を出して長続きするわけがないだろうという冷ややかなものでした。夜な夜な飲み歩いて、享楽的な生活をしていたほうが、私の性に合っているのではないかと、散々、言われたものです。 けれども、非日常的な空間で、日本の伝統と言うべき茶道・華道の稽古に励むことは、日常の喧騒からしばし離れることが出来て、ストレス解消になっています。 聖人君子の生き方など絶対に出来ない私ですら、稽古を継続できるのですから、誰しも覚悟を決めれば、打ち込むことは可能だと思います。 現代では、茶道・華道ともに精神修養的側面が強調されることもありますが、それよりまず、非常に楽しく稽古出来るというのが私の率直な感想です。 昔々、茶道というものは、現代で言うゴルフ・麻雀のような要素があったという意見もあります。また、華道も男子の嗜みだったのです。 茶道・華道も、私自身、まだまだ先の道のりは長く険しいですが、「継続は力なり」と信じて、これからも稽古を続けていきたいと考えています。まだ4年程度の稽古しかしていませんが、私自身の生業である建築設計という仕事をするうえで、幅が広がり、また、余裕が生まれているように感じます。 とは言ってみても、飲み歩くのは相変わらず好きですけれどね。ただ、それだけで一生を終えるのは寂しいですよ。
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