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設計者の想いの日々(ブログ)2012年6月29日(金)不易流行
「不易流行」という言葉は、松尾芭蕉が『奥の細道』で語っている理念です。
「不易を知らざれば基立ちがたく、流行を知らざれば風新たならず」 即ち「不変の真理を知らなければ基礎が確立せず、変化を知らなければ新たな進展がない」 しかも「その本は一つなり」即ち「両者の根本は一つ」 ... 「不易」とは、変わらないこと、世の中が変遷していく中でも絶対に変わらない不変の真理、先代から受け継いで後世に引き継ぐべき伝統のようなことを意味しています。 「流行」とは、文字通り、変わるもの、社会や時代の変化に伴い変わっていくもの、あるいは変えていかなければならないもの、時代の流れに逆らわず新しいものを摂取していくことを意味します。 そして、この相反するかのように見える「不易」と「流行」の根源は結局同じものだというのが松尾芭蕉の語る「不易流行」です。 伝統に固執すれば、陳腐化し、流行に振り回されば、何も残らない。 「不易」と「流行」を一体化させる作業は、私自身、まだ端緒に過ぎず、これからの私の半生の重要なテーマとなっていくことでしょう。
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