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設計者の想いの日々(ブログ)設計者の日常夏のいけばな
ここで一服。。。
7月から8月にかけて生けたいけばなです。 茶道や華道のような日本の伝統文化の習い事をしていると、いかに今まで自分が小さな世界に住んでいたかを否が応でも認識せざるをえません。数百年続いた伝統の前では、私個人はあまりにも無力です。 ニューサイラン、吾亦紅(われもこう)、ハイビスカス かすみ草、けいとう、ドラセナ、とるこききょう アレカヤシ、女郎花(オミナエシ)、ナデシコ グラジオラス、リンドー
バランス感覚
「いけばな」の稽古では、型や決まり事が基本的にない現代的な「自由花」と、江戸時代から続く和室の床の間に飾るような伝統的な「生花」の2種類を学んでいます。もう一つ、「立花」という室町時代から続く「いけばな」があるのですが、こちらは上級者向けなので、まだ私は習っていません。
「自由花」はこんな感じの「いけばな」です。 アリアムリーキ スターチス カーネーション ゆきやなぎ ガーベラ スィートピー ゴット 現代的な「自由花」といっても、やはり伝統的に続く「いけばな」が持っている「花」と「花」の間(あいだ)の「間(ま)」の要素を採り入れながら、型のない自由な現代性を表現しようとしています。 対して、「生花」はこのような雰囲気です。 リアトリス ハラン トルコききょう アガパンサス オクロレウカ トルコききょう 二つに共通する「型」があるのがおわかりいただけるでしょうか。「生花」には「真」「副」「体」と3種類の役があります。「真」は中心にあり、「副」は左斜め後ろ、「体」は正面の低い位置にあります。この「生花」というのも、その骨格は残しながらも現代的な要素を採り入れたもの、伝統的な「型」を守っているものとがあります。 このように「いけばな」はその伝統を守りつつも、新しいものにチャレンジして、550年の歴史を刻んできました。 「建築」の世界もきっと同じなのではないでしょうか。伝統をないがしろにして、現代風に走り過ぎても、足元が覚束なく、一過性のものに終わりがちですし、伝統を頑なに崇拝するあまり、硬直性を生み出した結果、その時代に対応し切れないで自滅してしまうこともありうると思います。 「伝統」と「現代性」のバランス感覚を磨くことが我々、建築の設計に携わる者の使命であります。少なくとも、私はそう考えています。
大和撫子
なぜか、「いけばな」という大和撫子なる世界に入り込んで、早や2年、気がつけば、100回近く、花を生けてきました。「いけばな」の持つ「花」と「花」のあいだの「間(ま)」の空間を、是が非でも習得して、「建築」の仕事に生かそうという試みなのですが、奥義を垣間見るどころか、まだ門戸を叩いているような段階で、頑張れば誰でも上手く花を生けれるものではないことが薄々わかってきました。
折角の機会なので、恥ずかしさはありますが、批判は覚悟のうえで、稽古で生けてきた画像を公開してみようと思います。 オクロレウカ バラ レースフラワー ソリダスター ひまわり カラジウム とるこききょう ポインセチア レースフラワー ひば レースフラワー チュ-リップ カーネーション ガーベラ デンファレ サンダーソニア ミスカンサス アストランティア ベコニア
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