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設計者の想いの日々(ブログ)工事監理の重要性
当設計事務所では、設計から工事監理まで一貫して業務を遂行することを理念として掲げています。設計業務のみというご依頼は、原則としてお受けすることができません。
いくら設計が優れていたとしても、肝心の工事が業者に丸投げでは、お客様に対する責任を果たしていると言えないと当設計事務所では考えています。 設計者が行う「工事監理」とは、施工会社が行う「現場管理」とは違います。設計者が行う「工事監理」とは、まず、施工業者が提出する見積書を細部にわたって精査して、お客様の立場に立って、施工業者と金額面を含めて交渉したり、工事着工後は、図面通りに工事が行われているか、あるいは、品質が確保されているかを確認する業務です。人間ですから、間違いをすることもあり、その際は、設計者である「工事監理者」は、施工業者に注意を与えます。また「工事監理」は、アフターメンテナンスのご相談にのったりすることまで含まれます。 図面通りに工事を行うことなど簡単なことではないのか?と疑問に思われる方もおられるかもしれません。けれども、私が長い間、工事監理業務を行ってきて、指摘是正事項が全く無かった現場は皆無です。多いときは、一日に10項目以上の指摘事項が挙がることもあります。建築物は、現場加工品であり、工場のラインで製造される工業製品とは違って、全く同じものが無いオーダーメイド品ですから、どうしてもヒューマンエラーが生じやすいと言えると思います。したがって、施工業者と利害関係のない「工事監理者」がチェック機能を果たすことは、きわめて重要なことであると考えます。 逆に、同一会社が設計と施工を行う場合は、この辺のヒューマンエラーがナァナァとなって、ミスが隠蔽されることは、よく見聞する話です。設計施工一貫方式では、お客様の立場に立って行われる「工事監理」 が有名無実化しやすいのです。 設計から工事監理まで一貫して業務を遂行し、お客様の窓口も工事期間中に至るまで当設計事務所が行い、建築の弁護士的役割を果たすことが、お客様の利益につながり、満足いただける建築物を提供できるのではないかと常々、私は考えています。
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