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設計者の想いの日々(ブログ)壁に手漉きの和紙(西ノ内和紙)を貼る
国と茨城の無形文化財に指定されている手漉き和紙である「西ノ内和紙」を壁に貼ってみました。「西ノ内和紙」は江戸時代、水戸藩の専売品だった歴史を持ち、強靭で長持ちする和紙として知られています。
また、ビニールクロスのように経年劣化していく素材ではなく、時が経るにつれて「経年変化」によって味わいが深まる素材です。 現在、和紙の生産は機械漉きで行われることも多く、手漉きで行われることはかなり少なくなりました。また手漉き和紙を貼ることが出来る職人も非常に少ないのが現状です。 今回は手漉き和紙を壁に貼る工程を整理してみました。 ①石膏ボードの継ぎ目及びビス穴をパテで処理します。 ②パテ処理後、下張り用の西ノ内和紙(600×900㎜)をでんぷん糊で壁に貼っていきます。 ③仕上げ用の西ノ内和紙(600×900㎜)をでんぷん糊で壁に千鳥で貼っていきます。和紙と和紙のジョイントは重ね貼りで仕上げます。 完成写真です。壁だけでなく、ふすま紙、障子紙も西ノ内和紙です。 今回使用した西ノ内和紙の拡大写真です。 西ノ内和紙のような本物の材料を貼っていくには、ビニールクロスの約5倍の材料代及び工事費を要します。決して安くはありません。 けれども、「経年劣化」著しいビニールクロスよりも、「経年変化」により味わい深くなる西ノ内和紙を選択することは、長い目で見れば、決して高いものではないだろうかと私自身考える次第です。
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