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設計者の想いの日々(ブログ)すべて西ノ内和紙
先日、西ノ内和紙を扱っている、常陸大宮市にある「紙のさと資料館」に行ってきました。
現在の常陸大宮市である、旧山方町西野内地区では、水戸光圀が和紙の生産に力を入れ、水戸藩内に、和紙の原料となる、楮(こうぞ)を植えさせて奨励し、現在の東京である江戸の大きな需要に応えて、強靭な和紙を生産し、やがて「西ノ内和紙」として有名になりました。 「西ノ内和紙」は、那須楮(なすこうぞ)と呼ばれる上質な楮を使って、勢いの良い流し漉きで生まれる、やや薄い楮紙(こうぞし)で、強靭で、虫もつかず、保存するのに適した紙です。 現在は無形文化財となり、地場産業の復興のために、その普及に努めています。 「西ノ内和紙」は、フスマ紙の大きさである3×6尺(約900×1800㎜)で、その材料価格は5千円前後ですが、2×3尺(約600×900㎜)の大きさであれば、一枚500~750円と、安価で買うことが出来ます。 この安価な600×900㎜を利用して、壁や天井の仕上材として使用する場合、和紙の継ぎ目は必ず、10㎜程度、四方周りで、重ね貼りをします。普通のビニールクロスであれば、突き付けで貼りますが、和紙の場合、収縮しますので、必ず、重ね貼りをしなければなりません。 重ね貼りは継ぎ目の部分が目立ちますが、その目立つ継ぎ目を逆に利用して、千鳥で張るような工夫をして、趣の空間を造ることが可能です。千鳥貼りとは継ぎ目をそろえずに貼っていく工法です。 具体的には、600×900㎜の和紙を半分に切って450×300の大きさに揃え、タイルを張るように感覚で、千鳥貼りし、継ぎ目を演出したりするわけです。 「西ノ内和紙」で出来たポーチ袋
奥久慈産の漆を塗った欅(けやき)の板です現在工事中の日本料理店の飾り棚で使用する「欅(けやき)」の漆塗りが完了しました。日本でも最高品質を誇る茨城県地場産の「奥久慈漆」のみを使用しています。 粗悪品の中国産の漆は一切、使用していません。現在の国産の漆の占める割合は、格安の中国産に押されて、たった2%に過ぎません。 国指定重要文化財である鹿島神宮の本殿の修復工事ですら、国産と中国産のブレンド品を使用しているのが現状なのです。
乗馬クラブの工事が始まります茨城県筑西市(明野地区)で乗馬クラブの工事が来週から始まります。 敷地面積約17,000㎡(約5100坪)、なだらかに平坦な土地で、乗馬クラブには最適な敷地です。 まず、第一期工事は、厩舎(馬14頭分)の建築を行います。 馬を飼う建物を設計・工事監理するのは初めての経験ですので、その設計準備として、乗馬クラブや厩舎をあちこち見学したり、あるいは、実際に、乗馬を体験したりと、馬の習性を学んで、また、馬の気持ちを理解するよう努力致しました。オープンがとても楽しみです。
小美玉市文化財・歴史的建造物
小美玉市の文化財・歴史的建造物である古民家を2件、ご紹介したいと思います。夏は涼しいけれども、冬はとても寒い、このような建物に住もうとすることは、空調に頼りきった現代人にとって、なかなか難しいかもしれません。でも、最近、私自身、年齢を経てきたせいなのか、よくわからないのですが、このような建物に心惹かれるのですね。
文化財・歴史的建造物を保全することで、日本の伝統を守り、後世に伝えていくことも非常に大事なのですが、現代の建物にも、このような古民家のエッセンスを取り入れることが出来ないものか、「温故知新」の精神で、模索してみたいのです。 常々、私は茶室を建ててみたいという夢があるのですが、千利休の頃の茶室を「形式」だけ真似るのでなく、その「精神性」を学んで、現代的に解釈し直したいと考えていて、このことは、今後の私の半生の重要なテーマの一つになることでしょう。 本間玄啄の生家 旧小松家住宅
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現在、自然素材の材料を中心にして、関連LINK集の増強の作業中です。
通常業務のちょっとした合間に行いますので、まだ、時間がかかりそうです。 このホームページは、当設計事務所のPRだけの場としてでなく、建築・住宅業界のあるべき姿を少しずつでも取り戻していくため、一般の消費者の方々はもちろん、建築・住宅関係者の方々にも、出来るだけ参考になるような多くの情報を提供していきたいと考えておりますので、ご意見・ご忠言等頂ければ、とても幸いに思います。
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