設計者の想いの日々(ブログ)
カレンダー
<< 2017年12月 >>
262728293012
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
31123456
カテゴリ
すべて(419)当設計事務所の姿勢・信条(31)建築雑感(24)建築知識(22)建築構造・性能(17)建築文化・伝統(27)建築素材・材料(27)住宅・建築業界(17)建築設備(5)設計者の日常(33)工事監理・現場紹介(11)お知らせ・ご挨拶(19)建築士会での活動・広報(15)東日本大震災・竜巻・災害(21)東北の町並み・建築探訪(11)栃木県の町並み・建築探訪(14)関東の町並み・建築探訪(14)京都の町並み・建築探訪(19)西日本の町並み・建築探訪(2)茨城県北の町並み・建築・施設探訪・自然・文化(13)茨城県央の町並み・建築・施設探訪・自然・文化(30)茨城県西の町並み・建築・施設探訪・自然・文化(8)茨城県南の町並み・建築・施設探訪・自然・文化(34)茨城県鹿行の町並み・建築・施設探訪・自然・文化(5)
最新記事
アーカイブ
永井昭夫
建築設計事務所
mail@nagai-sekkei.com
茨城県を中心として
活動している
設計事務所です。
対応エリア

水戸・ひたちなか・那珂・
日立・常陸大宮・城里・
笠間・鉾田・小美玉・
石岡・土浦・つくば・
筑西・古河・牛久・
龍ヶ崎・取手・守谷
その他地域もご相談下さい。

設計者の想いの日々(ブログ)

建築文化・伝統

次々と失われゆく文化遺産

歴史的建造物が集積する土浦市中城通り(旧水戸街道)付近で、現在、昭和初期の貴重な文化遺産が失われつつあります。


この建築物は空き家の時期がしばらく続き、つい最近、とある不動産業者が競売により落札し、即解体という運びとなりました。
時代の流れなのか?それとも単なる無節操・無見識なのか?
少なくとも、現在のスクラップ&ビルドの風潮は、ヨーロッパや昔の日本が持っていたリノベーションの精神から程遠いものです。
そして特に現在の住宅に関して言えば、文化的価値のない、しかもコストパフォーマンスの低い単なる組立品による箱物が主流を占め、「経年変化」に伴って、味わいを増すような建築物は殆ど造られていないと言っていいでしょう。ただただ「経年変化」ならぬ「経年劣化」を待つのみの文化的価値が全く認められない箱物に住んでいて、どうして日本国憲法第25条で定められているような「健康で文化的な最低限度の生活」を営むことが出来るのでしょうか。
このような精神的な不健康さと文化的貧困が戦後経済的に豊かになっても、日本人の閉塞状況を生み出し、自殺者が年間3万人にも上るようなことになっているのではないかと私は考えている次第です。
カテゴリ:建築文化・伝統 2015年10月26日(月)

土蔵改修工事~中塗り・漆喰上塗り

築100年の蔵の改修工事が始まって約2年が経過し、先週、無事完成しました。
今回の土壁塗りの工程「竹小舞」「荒打ち」「縦縄入れ」「横縄入れ」「斑(むら)直し」「中塗り」「漆喰上塗り」と続くうち、昨年11月に「斑(むら)直し」まで終了し、冬場、養生期間に入り、今年春から「中塗り」に入りました。
「中塗り」とは最後の仕上げの「漆喰」を塗るために下地を平滑にする工程です。
  

養生期間を置いて、「漆喰」を塗っていきます。漆喰は麻すさと角又(つのまた)と消石灰を手練りで作っていきます。
現在の漆喰は手練りでなくても既製品があるのですが、日本製の場合、樹脂が混ざっていることが非常に多く、土壁との相性も悪いので、敢えて「手練り」にこだわっています。
 

 

杉板を張って、ついに完成しました。


 
カテゴリ:建築文化・伝統 2015年10月16日(金)

床の間についての質疑応答

少し前になりますが、鈴木さんという女性から「床の間」について質疑がありまして、そのやりとりをそのまま掲載します。

鈴木さんwrote
はじめまして、鈴木と申します。
床の間の記事を拝見しました。
設計のご相談ではないので、申し訳なく思いつつ、床の間の衰退時期をご存じでしたら教えていただきたくお願いします。
床の間が衰退し始めたのは何年ごろからなのか、インターネットで調べていて御社のHPを拝見しました。
科学的では実証されないお話ですが、
床の間は、漢字をみると、寝床の床の間である。
とすると夫婦が床の間のある部屋を寝室とし、
そこに神様が降りたち、神様からの授かりものである子宝を授かる場所でもある。
と先日ある方からお話をきき、
近年の不妊と床の間の衰退期が重なると面白いなと思い調べています。

永井wrote
このたびは当事務所にお問合せ頂き有難うございます。
またご連絡が遅くなりましたことお詫び申し上げます。
私が建築業界に入りまして約25年程経ちますが
年々、床の間の需要が減っていくのが肌に感じてわかります。
床の間を図面に記載しても収納にして欲しい等の要望も増えてきました。
床の間に象徴されるような日本文化が明らかに衰退し始めたのは戦後になってからのように思います。
戦後の合理主義の発展が次第に床の間の衰退につながり、 バブル崩壊後、床の間の衰退が顕著になったように感じます。
床の間を持つような精神的余裕というか、その意義を日本人が見出しにくくなったように感じます。
個人的には、葬儀を自宅ではなく、斎場で行うことが一般的になった時期と床の間の衰退時期が符合するのではないかと直観的に思っています。
つまりお客さんを自宅で盛大にもてなす機会が減ったことと関係があるのではないかということです。
しかしながら、統計のようなデータとなったのものが私には見つけられませんでしたので、確実にいつ頃から衰退し始めたのかを断定することが出来ません。
近年の不妊と床の間の衰退の相関関係については私はあるような気がしますし、また興味深く感じます。
私も勉強不足な点もあり、お役に立つ情報が提供出来ず心苦しいですが
以上、宜しくお願い致します。

鈴木さんwrote
床の間の衰退についてご丁寧にお返事をくださってありがとうございます。
合理主義と葬儀やお祝いなどの儀式が自宅で行われなくなったことも関係があるんですね。
とても参考になりました。
田舎育ちですので、子どものころと現代の著しい変化を肌で感じています。
このような質問に真摯にこたえていただき、本当にありがとうございました。
感謝を込めて。
カテゴリ:建築文化・伝統 2015年10月14日(水)

土蔵改修工事~土壁・斑直し

築100年の蔵の改修工事が始まって約1年が経ちました。
今回の土壁塗りの工程「竹小舞」「荒打ち」「縦縄入れ」「横縄入れ」「斑(むら)直し」「中塗り」「漆喰」と続くうち、「斑直し」まで完了です。冬場に入りますので、しばし中断、春以降に工事を再開します。

2F部分の「斑直し」が完了


垂木・破風部分の「斑直し」が完了


「斑直し」全て完了



カテゴリ:建築文化・伝統 2014年11月22日(土)

土蔵改修工事~土壁・横縄入れ

ここ一週間、はっきりしない天気が続き、どこの現場も外部工事がさっぱり進みませんが、土蔵の改修は別です。素屋根(仮設の屋根)がついていますので、今日くらいの雨では何の影響もありません。
土壁工事「荒打ち」「縦縄入れ」に続き、今日から「横縄入れ」です。
土を塗って、藁縄を6cmピッチに入れていきます。
冬場は凍結の恐れがあるため、土壁の工事は出来ませんので、完成まであと1年以上かかる見込みです。


  
カテゴリ:建築文化・伝統 2014年9月2日(火)
<< 123456 >>
Copyright (C) 2017 永井昭夫建築設計事務所 All Rights Reserved.