設計者の想いの日々(ブログ)
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永井昭夫
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常照寺

常照寺(水戸市元吉田町)の枝垂桜



常照寺は、中世、吉田城のあったところで、現在は土塁・空堀などが残されています。徳川光圀公が創建した最後の寺院として知られ、山門から本営へ続く参道の樹木が美しく静寂な味わいがあります。

カテゴリ:茨城県央の町並み・建築・施設探訪・自然・文化 2013年4月5日(金)

いばらき地域適合型木造住宅コンペ

茨城県木材協同組合連合会主催の「いばらき地域適合型木造住宅コンペ」において、当事務所の「中庭と回廊のある自然素材で出来た和モダン風の家」が優秀賞に採択されました。お客様の格別なるご厚情と関係者の皆様の多大な尽力による賜物であり、この場をお借りしまして、ご報告と感謝の意を申し上げる次第です。


中庭と回廊のある自然素材で出来た和モダン風の家(外観)
中庭と回廊のある自然素材で出来た和モダン風の家(内観)
カテゴリ:お知らせ・ご挨拶 2013年4月2日(火)

ここ数年の想いの集大成~建築から離れての束の間の雑感

・良い人は都合の良い人、 悪い人は都合の悪い人、優しい人は自分の我儘を聞いてくれる人、優しくない人は自分の我儘を批判する人。 でも本当の意味で優しい人は人の我儘を都合良く受け止めません。人への気遣いとは優しげな言葉や素振りだけでは駄目。 汚れ役を引き受けてこそ優しさだと思います。

・「学ぶ」とは「真似ぶ」から転じた言葉らしい。真似をすることで、個性が失われると思うなら、所詮、その程度の個性、つまり、オリジナリティがあったかどうかも怪しいということ。真似っぽくはできたとしても、本当の意味で、真似することは大変な労力を要すると思います。

・テレビや新聞などを通じて、与えられた情報を受身に得る時代から、自分自身の情報収集能力のセンスが問われる時代にこれから益々変化していくでしょう。そういったセンスを培うための素養作りを積極的にしていかないと自分自身を見失うことになると思います。

・貧乏を恐れず、ポリシーに反する仕事は行わない。心に贅肉がつけば、臆病になり、平気で妥協するようになる。妥協すれば、百年の計は、台無しになる。貧乏をしたところで、また、一から始めればいいだけのことだ。

・混沌とした状態を乗り切って、突き抜ければ、そこには、輪郭のはっきりした世界が広がっているのです。「簡潔でありながら洗練」と「何も考えず簡潔」とは、全く似て非なるものであります。

・自分で走って汗をかいて水分を蒸発させて雲を造って、再び自分自身の心に雨を降らせてあげることが絶えず必要で、これを怠るとすぐ干乾びてしまいます。常にその繰り返しで疲れるのですが、生きている以上はこの現実を肯定的に受け入れねばならないのでしょう。

・斜め読みの人生は「不仕合せ」だ。人と正面から向き合おうとせず、理解する力と強さに欠けていて、その人生は誤解と偏見に満ちている。そして、斜め読みする人々は周囲に「誤解と偏見」を平気で撒き散らして、決して斜め読みせず正しく生きる者を無意識に迫害して、理不尽な世の中を形成する役を担う。

・闘争心とジェラシーは紙一重、達成感とマスターベーションも紙一重、自信と驕りも紙一重、厳しさと優しさも紙一重、運と不運も紙一重、この紙一重の違いがわからないと幸も不幸もわからぬまま、ただ生きて死んでいくのではないかと思ふ。

・人間はものをどんどん忘却していく生き物です。だから辛いことがあっても傷が癒えていく反面、ひらめきや思わぬ発想をも、忘却のかなたへと押しやってしまいます。そうならぬように何か書き留める、あるいは他者を意識して、忘れぬうちに言葉を発信して、自身に刻み込む作業は非常に重要だと思います。

・理想と現実のギャップに人間は必ず自己嫌悪を抱くが、この自己嫌悪に目を背けず、これをナルシズムに昇華させて、理想と現実の差を埋めていく努力ができる人が自己実現の欲求を満たせる人生を送れるのだろうと思ふ。

・「詩」の一句と一句の間の「間(ま)」の要素は建築の空間構成に通ずる。「間(ま)」の要素をおざなりにして、とにかく空間を埋めようとしがちな大学の建築の教育は根本的に間違っている。

・人間が近代的合理性のみで割り切れるなら、人は人で無くなる。無駄を大事にする心こそ、人が人で有り得る。

・新しいことを始めようとする勇気と根気、それを支える信念。それらに大敵なのは自らの短気と愚痴、そして隙あらば忍び寄る一時の諦念。

・多数決は民主主義という名のもとの横暴。

・今を一生懸命生きる。一瞬は一瞬のうちに過ぎていって、きっと人生は一瞬の総計。


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カテゴリ:設計者の日常 2013年3月21日(木)

いばらき地域文化財専門技術者

「いばらき地域文化財専門技術者」とは、茨城県建築士会の研修を修了し、歴史的建造物等の保全や活用を通じ地域活性化に貢献することを目的として活動する建築士のことで、私もその一人となっています。別称、「ヘリテージマネージャー」とも呼びます。

その主な活動内容として、
1.歴史的建造物の調査を通じた建物の価値の発見
2.歴史的建造物の保存活用についての提案
3.文化財の修理や保全に関する技術支援
4.災害発生時の被災文化財の調査や技術支援

1995年の阪神・淡路大震災後、歴史的建造物、地域に多量に存する歴史文化遺産の保全が課題となり、兵庫県で、ひょうごヘリテージ機構が発足したのが始まりです。
茨城県においても、東日本大震災で、多くの歴史的建造物が被災し、その保全・活用のための技術者の育成が急務ということで、平成24年度より、茨城県建築士会主催で、茨城県教育委員会の支援を受けながら、歴史的建造物の修理技術や活用手法・歴史文化遺産を活かしたまちづくり等に関する講習を行う「いばらき地域文化財専門技術者育成研修」がスタートしました。

茨城県内においては、歴史的建造物の保全・活用のための活動について、地域間の格差が激しいのが現状です。
常陸太田市・土浦市・石岡市などでは、数多くの歴史的建造物を抱えながら、震災後、既に解体されてしまったり、今後も解体の危機に瀕している建造物が多く存在します。
大震災直後の建築士の応急危険度判定により、赤紙を貼られた歴史的建造物の所有者が、専門家から適切なアドバイスを受けることが出来ずに解体してしまったケース、修復工事の費用を捻出することが出来ず、やむなく解体せざるをえなくなったケースなど様々ですが、歴史的建造物の保全・活用等の提案・調整を行うヘリテージマネージャーが不在であったことも、そのような結果となった一つの要因ではないでしょうか。
「重要伝統的建造物群保存地区」に選定され、地域文化財専門技術者が多く存在する桜川市真壁地区からは学ぶことは多く、そのノウハウを他地域にいかに導入していくかが課題となるとは思います。
但し、高齢化・単世帯化・中心市街地空洞化が進んでいる現在、大きな損傷を受けた歴史的建造物を所有者が修復する余力がないのも現実であり、「重要伝統的建造物群保存地区」に選定されているため、修復工事に補助金が大量に投入されている桜川市真壁地区と単純に比較することは出来ないでしょう。
地域文化財専門技術者(ヘリテージマネージャー)が所有者に対して、「経済性」と「建造物の構造上の安全性」を両立させる修復工事の提案をすることは決して簡単なことではありません。
このような情勢のなかでも、私自身、「いばらき地域文化財専門技術者(ヘリテージマネージャー)」の一人として、試行錯誤を繰り返しながらも、積極的な活動を行っていきたいと考える次第です。
カテゴリ:建築文化・伝統 2013年3月16日(土)

祝上棟~乗馬クラブ・厩舎

大安吉日
乗馬クラブ・一期工事(筑西市・明野地区)
まずは厩舎(14頭分)が本日、上棟です。
心よりお祝い申し上げます。


カテゴリ:工事監理・現場紹介 2013年3月15日(金)
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