カレンダーカテゴリすべて(435)当設計事務所の姿勢・信条(31)建築雑感(24)建築知識(22)建築構造・性能(17)建築文化・伝統(27)建築素材・材料(29)住宅・建築業界(18)建築設備(5)設計者の日常(33)工事監理・現場紹介(12)お知らせ・ご挨拶(23)建築士会での活動・広報(18)東日本大震災・竜巻・災害(21)東北・北海道の町並み・建築探訪(11)栃木県の町並み・建築探訪(14)関東の町並み・建築探訪(14)甲信越の町並み・建築探訪(1)京都の町並み・建築探訪(21)西日本の町並み・建築探訪(4)茨城県北の町並み・建築・施設探訪・自然・文化(13)茨城県央の町並み・建築・施設探訪・自然・文化(30)茨城県西の町並み・建築・施設探訪・自然・文化(8)茨城県南の町並み・建築・施設探訪・自然・文化(34)茨城県鹿行の町並み・建築・施設探訪・自然・文化(5)最新記事アーカイブ
mail@nagai-sekkei.com
茨城県を中心として
活動している 設計事務所です。
対応エリア
水戸・ひたちなか・那珂・
|
設計者の想いの日々(ブログ)茨城県西の町並み・建築・施設探訪・自然・文化下館の町並み・その3
下館の中心市街地である国道50号沿いとその周辺には、江戸から明治時代の関東地方の商家に特徴的な重厚な雰囲気な建物と、近代洋風建築の歴史的建造物が混在しています。下館の町並み・その1とその2で取り上げることが出来なかった歴史的建造物を紹介します。
下館の町並み・その2~板谷波山生家・荒為・荒七酒店
筑西市下館地区の中心市街地・国道50号沿いに文化勲章を受賞した陶芸家である板谷波山(1872~1963年)の生家があります。江戸中期に建てられた木造平屋建で、平成7年に、波山の生家、庭園、工房、展示館などを整備し、「板谷波山記念館」として開館しました。
荒為 波山の生家から程近い、国道50号沿いにある、「荒為」は、明治時代から肥料荒物問屋として繁盛した商家です。明治23年から昭和初期にかけて建てられた見世蔵、母屋、脇蔵は、現在、会席料理店・住宅・事務所等に活用されています。国の登録文化財。 こういう空間が個人的には非常に好きです。 荒七酒店 荒為の道路向かい側に位置し、木造3階建の歴史的建造物が向かい合って建っていることは非常に珍しい。屋敷内にある洋館、木造建築、内蔵、石蔵など5棟全てが国の登録文化財となっています。
坂野家住宅
坂野家住宅~茨城県常総市(旧水海道市)
坂野家はこの地方の惣名主的存在であり、1ヘクタールにおよぶ広大な敷地をもち、その住宅は十八世紀初頭に大半を建立し、その後十九世紀の中ごろに座敷その他を増設して現在の規模になった。太い柱や梁で構成された構造は豪壮であり、大型住宅として数少ない遺例である。坂野家は江戸時代中期の飯沼の新田開発の地元責任者であり、幕府の役人の出張所という役割も担った。また、月波楼(げっぱろう)と名付けられた「書院」があり、多くの書家や画家の創作の場ともなった。表門(薬医門)および塀も住宅とともに豪農の屋敷構を伝えている。現在は風土博物館として利用され、映画・TVドラマのロケ地としても有名である。国重要文化財。 何層にも葺かれた茅葺屋根 月波楼 大正時代に建替え 文庫蔵 蔀戸 平安時代の寝殿造で多用された建具である。日中は格子の間から採光をとり、夜は格子を閉めて雨戸とする。 中庭 広大な庭園があっても、建物内に緑を取り込むことで、採光と寛ぎのある空間を設けることも重要だと思います。 表門(薬医門)と塀 広大な庭園
下館の町並み・その1~時の蔵
「時の蔵」~茨城県筑西市(旧下館市)
旧下館市の市街地、国道50号沿いに位置し、昭和8年に市内から現在地に移築された栃木県産の芦野石で造られた蔵で、かつては老舗時計店の蔵として使用されていました。平成14年に一旦は取り壊しが決定しましたが、貴重な歴史的建造物であるがゆえ、市民の保存を望む声が多く、現在はギャラリーやイベント会場として活用されています。 様々な経緯により、建物は市の所有、土地は某銀行の所有で、管理・運営は市民団体「下館・時の会」によって行われており、「時の蔵」の名前の由来は、時計店の蔵だったことにちなんでいます。 2F建で約18坪の石蔵と木造平屋建5坪から成っている建物です。 ピクチャーレール・エアコン・スポットライトが完備しており、使用料は一日3000円で、展覧会等に使用することができます。 蔵であるがゆえ、トイレがなく不便であったため、茨城県建築士会筑西支部がトイレ棟のコンペを主催し、全国から76案の応募があり、まちづくりファンドの補助金などを活用しながら、「時の蔵」と隣接地の蔵の谷間にトイレ棟が建てらました。
真壁のひな祭り
「真壁のひな祭り」が今年も茨城県桜川市が行われています。
「寒い中、真壁に訪れる人をもてなそう」と真壁地区の住民が考えたお祭りで、1ヶ月間にわたり200軒以上の家や店などにたくさんのお雛様が飾られます。 約300余等を超える見世蔵、土蔵、門などの歴史的建造物が軒を連ねる真壁の町並みに、江戸時代から現在に至るまで造られたお雛様が色を添えます。例年約10万人の人々が訪れます。3月3日まで。
|