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設計者の想いの日々(ブログ)茶道具が完成しました
去年の末に製作を依頼された茶道具が完成しました。
これは、「竹違い棚(石州好)」と呼ばれるもので、江戸時代に書かれたと思われる図面を元に製作しました。 棚は、節の無い杉の赤身の材料で、地板の縁周りは、京都から取り寄せた晒し竹、棚を支える柱は、胡麻竹(錆竹)、中のスノコは、和歌山産の黒竹で造られています。 また、この茶道具は、収納しやすくするために、柱が取り外せるように出来ています。 縁周りの白い晒し竹の四隅の留めの部分の加工は非常に難しく、一度やり直しています。太さが微妙に違う丸い天然の材料を、隙間無く継なぎ合わせるのですから、工場加工では決して出来ません。熟練した人間の技術が必要です。 この図面を元に製作に取り掛かりました。 棚の左右の端部は「ハシハミ加工」といって、木目の方向を90度回転させた同じ杉の材料で押さえて、薄い棚が反ったりしないようにします。
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