カレンダーカテゴリすべて(435)当設計事務所の姿勢・信条(31)建築雑感(24)建築知識(22)建築構造・性能(17)建築文化・伝統(27)建築素材・材料(29)住宅・建築業界(18)建築設備(5)設計者の日常(33)工事監理・現場紹介(12)お知らせ・ご挨拶(23)建築士会での活動・広報(18)東日本大震災・竜巻・災害(21)東北・北海道の町並み・建築探訪(11)栃木県の町並み・建築探訪(14)関東の町並み・建築探訪(14)甲信越の町並み・建築探訪(1)京都の町並み・建築探訪(21)西日本の町並み・建築探訪(4)茨城県北の町並み・建築・施設探訪・自然・文化(13)茨城県央の町並み・建築・施設探訪・自然・文化(30)茨城県西の町並み・建築・施設探訪・自然・文化(8)茨城県南の町並み・建築・施設探訪・自然・文化(34)茨城県鹿行の町並み・建築・施設探訪・自然・文化(5)最新記事アーカイブ
mail@nagai-sekkei.com
茨城県を中心として
活動している 設計事務所です。
対応エリア
水戸・ひたちなか・那珂・
|
設計者の想いの日々(ブログ)床の間についての質疑応答
少し前になりますが、鈴木さんという女性から「床の間」について質疑がありまして、そのやりとりをそのまま掲載します。
鈴木さんwrote はじめまして、鈴木と申します。 床の間の記事を拝見しました。 設計のご相談ではないので、申し訳なく思いつつ、床の間の衰退時期をご存じでしたら教えていただきたくお願いします。 床の間が衰退し始めたのは何年ごろからなのか、インターネットで調べていて御社のHPを拝見しました。 科学的では実証されないお話ですが、 床の間は、漢字をみると、寝床の床の間である。 とすると夫婦が床の間のある部屋を寝室とし、 そこに神様が降りたち、神様からの授かりものである子宝を授かる場所でもある。 と先日ある方からお話をきき、 近年の不妊と床の間の衰退期が重なると面白いなと思い調べています。 永井wrote このたびは当事務所にお問合せ頂き有難うございます。 またご連絡が遅くなりましたことお詫び申し上げます。 私が建築業界に入りまして約25年程経ちますが 年々、床の間の需要が減っていくのが肌に感じてわかります。 床の間を図面に記載しても収納にして欲しい等の要望も増えてきました。 床の間に象徴されるような日本文化が明らかに衰退し始めたのは戦後になってからのように思います。 戦後の合理主義の発展が次第に床の間の衰退につながり、 バブル崩壊後、床の間の衰退が顕著になったように感じます。 床の間を持つような精神的余裕というか、その意義を日本人が見出しにくくなったように感じます。 個人的には、葬儀を自宅ではなく、斎場で行うことが一般的になった時期と床の間の衰退時期が符合するのではないかと直観的に思っています。 つまりお客さんを自宅で盛大にもてなす機会が減ったことと関係があるのではないかということです。 しかしながら、統計のようなデータとなったのものが私には見つけられませんでしたので、確実にいつ頃から衰退し始めたのかを断定することが出来ません。 近年の不妊と床の間の衰退の相関関係については私はあるような気がしますし、また興味深く感じます。 私も勉強不足な点もあり、お役に立つ情報が提供出来ず心苦しいですが 以上、宜しくお願い致します。 鈴木さんwrote 床の間の衰退についてご丁寧にお返事をくださってありがとうございます。 合理主義と葬儀やお祝いなどの儀式が自宅で行われなくなったことも関係があるんですね。 とても参考になりました。 田舎育ちですので、子どものころと現代の著しい変化を肌で感じています。 このような質問に真摯にこたえていただき、本当にありがとうございました。 感謝を込めて。
近い日にかかれた記事
|