カレンダーカテゴリすべて(435)当設計事務所の姿勢・信条(31)建築雑感(24)建築知識(22)建築構造・性能(17)建築文化・伝統(27)建築素材・材料(29)住宅・建築業界(18)建築設備(5)設計者の日常(33)工事監理・現場紹介(12)お知らせ・ご挨拶(23)建築士会での活動・広報(18)東日本大震災・竜巻・災害(21)東北・北海道の町並み・建築探訪(11)栃木県の町並み・建築探訪(14)関東の町並み・建築探訪(14)甲信越の町並み・建築探訪(1)京都の町並み・建築探訪(21)西日本の町並み・建築探訪(4)茨城県北の町並み・建築・施設探訪・自然・文化(13)茨城県央の町並み・建築・施設探訪・自然・文化(30)茨城県西の町並み・建築・施設探訪・自然・文化(8)茨城県南の町並み・建築・施設探訪・自然・文化(34)茨城県鹿行の町並み・建築・施設探訪・自然・文化(5)最新記事アーカイブ
mail@nagai-sekkei.com
茨城県を中心として
活動している 設計事務所です。
対応エリア
水戸・ひたちなか・那珂・
|
設計者の想いの日々(ブログ)2010年7月24日(土)天職
一所懸命打ち込める仕事があるのは幸せなことです。建築物という形の残るものをお客様との協働作業で一から造り上げていく、まさに天職であると私は思っています。もちろん思った通りに物事が進まずに苦しいときもたくさんあります。でも、楽しいときも苦しいときもその過程を大切にして、前向きに仕事を進めていけば、かならず良い結果を残せると僕は信じています。
ここで作者不明の短編の読み物を紹介したいと思います。 ある男、山の向こうのあなたに「幸ひ」があると聞いて、山の向こうのあなたに行ってみた。 しかし、「幸ひ」など、どこにもなかった。 仕方がないので、この男、もう一つ、山の向こうのあなたに行けば、「幸ひ」があるだろうと考え、もう一つ山を越えて、山の向こうのあなたに行ってみた。 しかし、「幸ひ」など、どこにもなかった。あるのは体の疲労と心の焦燥だけである。 この男、ちょっと苛立ち気味で、近くにあった茶店に立ち寄り、女将に、「この辺に「幸ひ」はあるのかね」と聞いてみた。 すると、この女将、「山の向こうのあなたに「幸ひ」があるそうだよ」と答え、この男、ちょっと疑問に思いながらも、もう一つ山の向こうのあなたに行こうと決心し、やっとの思いで、山を越えてみたところ、「幸ひ」など、どこにも見当たらなかった。 この男は悲しくなった。そして、もう家に帰ろうと思った。しかし、どうすれば家に戻れるか、山を越えすぎて、すでに帰る道もわからなくなってしまっていた。 仕方なしに、この男、「幸ひ」を探しに、来る日も来る日も山を越え続けた。 しかし、この男、苦痛、悲哀が大きくなるばかりで、「幸ひ」など見つからなかった。 そうしているうちに、この男、持病の肺結核が再発した。 だが、この男、山の向こうのあなたに「幸ひ」があると信じて、病身を押して、来る日も来る日も山を越え続けた。 そして、ある日、この男は死んだ。 この男、幸せそうに死んだそうである。 *作者不明ですが、著作権はあくまでこのブログにあります。
|