設計者の想いの日々(ブログ)
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永井昭夫
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謹賀新年・2016年元旦

謹賀新年

旧年中はお世話になりました。今年も宜しくお願い致します。


汐見滝吊り橋~茨城県高萩市
カテゴリ:お知らせ・ご挨拶 2016年1月1日(金)

イメージ戦略重視の時勢を憂慮する

現在、「…風」「…調」のキャッチフレーズで名付けられたイメージ戦略重視の家が巷では多く目立ちます。
自然の素材感を無視し、印刷技術を採り入れた窯業系サイディングの普及と多様化により、「木目調の家」、「塗り壁調の家」、「レンガタイル貼り風の家」、「コンクリート打ち放し風の家」、「南欧風の家」、「ブリティッシュ煉瓦調の家」、「イタリア風の家」、「プロバンス風の家」、「アーリーアメリカン調の家」、「北欧スタイルの家」、あるいは漠然と「輸入住宅風の家」などなど、百花繚乱、全くキリのない様相を呈しています。
私は例えば、ファッション的受容に終始する「イタリア風の家」には全く共感を覚えませんが、自分なりのアイデンティティを持ちながら、イタリアの文化と正面から向き合って、それを消化して、日本に「イタリア風」ならぬ「イタリア」の家を建てようとすることには、地域の風土や景観に問題を抱えたにしても、大きな異議は唱えていません。他国の文化にかぶれた結果として真似っぽくすることは簡単ですが、本当の意味で「真似」するということはその文化を吸収せずには甚だ難しいことだからです。
しかし、現在の日本人でそこまで覚悟を決めて、他国の文化を吸収しようとする者がどれだけいるのでしょうか?ファッション的受容に対して何の疑問を思っていない者が大半でしょう。表面的なイメージだけをキャッチして、本物の文化に触れようともしない者が建てる家は一過性のファッションに過ぎず、数年で飽きがくることは目に見えてまして、日本国憲法25条にある「すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。」という条文にて、物質面ではなく、精神面での「文化的で最低限度の生活」を自ら放棄しているように感じます。
もし他文化に向き合う気概がないのであれば、知らず知らずのうちに慣れ親しんできた日本の「和」の文化の原点に戻ったほうが自然だと思います。
いずれにしましても、当設計事務所の方針としましては、先に述べたイメージ戦略重視ではない、自然の素材感を生かした、文化的価値のある建築を目指していきたいと考えています。
とは言えども、当事務所のお客様が最初からファッション的受容から逃れられているかと言えば、必ずしもそういうわけではありませんから、打合せを重ねて、当事務所の想いを少しずつ伝えていき、ご理解を深めて頂けるよう、常日頃、努めています。
かくいう当事務所を主宰する私自身もファッション的受容と完全に決別出来てるかと言えば、そうではないと思います。従いまして、私が仕事をするということは自分自身との格闘でもあります。
カテゴリ:当設計事務所の姿勢・信条 2015年12月30日(水)

小野家住宅・暇修館~日立市

小野家住宅

日立市に残る貴重な茅葺きの民家です。母屋と厩(馬屋)がL字形に一体化していることから「曲り屋」と呼ばれます。この形式の建物は全国各地に分布しますが、茨城県では北部一帯から太平洋沿岸にかけての地域に多く存在しました。小野家はかつて水戸藩の村役人・横目庄屋を代々担ってきました。建築年月は18世紀前期と推定されます。茨城県指定文化財。

暇修館

水戸藩に設立された十五の藩校のうち五番目に古い「暇修館」は1839年、徳川斉昭によって、元の大窪城郭の一部に設立されました。ちなみに同じく水戸藩校だった弘道館は1842年の設立です。その後も学校として利用されてきましたが、老朽化のため惜しくも昭和39年に解体されました。昭和48年、設立当初の間取り図を元に忠実に復元され、現在、生涯学習の場として活用されています。
カテゴリ:茨城県北の町並み・建築・施設探訪・自然・文化 2015年11月25日(水)

横浜の傾斜マンションを考える

横浜の分譲マンションが傾斜したという報道が過熱しています。
マスコミが本質を掴まず、過剰に旭化成叩きを行っているようにも感じますので、この問題について、手短かではありますが、当事務所なりの見解を述べたいと思います。
まず、杭の長さを設計上2m短く設定してしまい、支持地盤に達しなかったことは地盤調査の甘さと構造設計のミスによるものです。
横浜市、あるいは川崎市もそうなんですが、あの辺は傾斜地が非常に多く、支持地盤がどこにあるのか確定させるのは簡単なことではありません。
ですから、構造体の基礎の設計を行うに当たっては地盤調査の甘さは致命傷になります。
工事着工前の設計段階の時点では旭化成は全く悪くないと思います。
悪いのは設計をした「三井住友建設」です。
そして発注側の「三井不動産レジデンシャル」からコスト削減圧力と工期短縮について要請があったことでしょう。
「三井住友建設」も手間暇かかるのは面倒ですし、さっさと工事を行って資金を回収するため、肝心な構造設計とそのベースとなる地盤調査がいい加減になったと推測できます。
このあたりの構図は「設計」と「施工」の癒着、「設計施工一貫方式」の弊害と呼ばれるもので、ごく一般的なことであり、ここに施主(発注側)が加わってコスト削減という名の元に手抜き工事が行われることも珍しいことではありません。
大人の諸事情により、発注者、設計、施工が三者一体となり馴れ合うわけです。大型物件であろうが、戸建住宅のような小型物件であろうが、公共工事であろうが、大きな会社であろうが、小さな会社であろうが、このような構図は多く見受けられます。
そして、今回の杭を実際に施工した旭化成建材ですが、大きな会社ではありますが、元請のゼネコンからの圧力に晒される下請(孫請)という弱い立場にあり、改竄を行ったことは致命的であり、会社の存亡に係るような事態ですが、やはり最終的な責任は元請にあると思います。
建築主(施主)と直接契約したのは元請である「三井住友建設」なのです。下請の過失をかぶる度量が無ければ元請ではなく、単なるピンハネ屋です。
これから行政による監視強化策が打ち出されて法改正が行われると思いますが、それだけでは不十分な可能性が非常に高く、今回、元請と利害関係のない第三者たる、目の利く建築士が介在していれば、このような事態は防げたのではないかと私はふと感じました。
「物を造る」のは決して「会社」ではなく最終的には「人」なのです。

追記
旭化成の「へーベルハウス」の家が常総市で起こった鬼怒川の洪水に耐えて賞賛されましたが、「へーベルハウス」だから耐えたのではなく、「重量鉄骨造」が水の横の大きな力に対して耐えたということです。いわゆる「S造」と呼ばれますが、「木造」と同様、ごくごく一般的な工法です。
カテゴリ:住宅・建築業界 2015年10月28日(水)

次々と失われゆく文化遺産

歴史的建造物が集積する土浦市中城通り(旧水戸街道)付近で、現在、昭和初期の貴重な文化遺産が失われつつあります。


この建築物は空き家の時期がしばらく続き、つい最近、とある不動産業者が競売により落札し、即解体という運びとなりました。
時代の流れなのか?それとも単なる無節操・無見識なのか?
少なくとも、現在のスクラップ&ビルドの風潮は、ヨーロッパや昔の日本が持っていたリノベーションの精神から程遠いものです。
そして特に現在の住宅に関して言えば、文化的価値のない、しかもコストパフォーマンスの低い単なる組立品による箱物が主流を占め、「経年変化」に伴って、味わいを増すような建築物は殆ど造られていないと言っていいでしょう。ただただ「経年変化」ならぬ「経年劣化」を待つのみの文化的価値が全く認められない箱物に住んでいて、どうして日本国憲法第25条で定められているような「健康で文化的な最低限度の生活」を営むことが出来るのでしょうか。
このような精神的な不健康さと文化的貧困が戦後経済的に豊かになっても、日本人の閉塞状況を生み出し、自殺者が年間3万人にも上るようなことになっているのではないかと私は考えている次第です。
カテゴリ:建築文化・伝統 2015年10月26日(月)
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