設計者の想いの日々(ブログ)
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永井昭夫
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建築素材・材料

本漆喰

昔ながらの現場練りの漆喰です。今回は、栃木県産の塩焼き消石灰に北海道産の角叉(つのまた)、栃木産の麻すさを混ぜて、丹念に攪拌して練り上げていきます。この方法は100%自然素材の漆喰です。
現在の漆喰はそのほとんどが既調合の袋詰めの製品で塗られていますが、樹脂入りのものが多いようです。樹脂入りの漆喰は、下地にすぐ付着しますが、剥がれるのも早いようです。
今回の漆喰の原料となる「塩焼き消石灰」は、石炭と少量の塩を使って石灰岩を低温で時間をかけて、じっくりと焼き上げます。粒子が不均一で粗めで、クラックが入りにくい強度のある漆喰を作ることが出来ます。
現在は、低温で焼いた「塩焼き消石灰」ではなく、重油で石灰岩を高温で焼き上げ、自動機械を使って大量生産をした「油焼き消石灰」を既調合漆喰の原材料として使用することが多く、粒子が細かく均一なのでクラックが出やすく強度が低いと言われています。強度が低いため樹脂で補強することになります。
北海道の海藻である角叉(つのまた)を現場で炊いて煮出して、塩焼き消石灰を固めるのりを作ります。
栃木県産の麻すさは、壁の補強・亀裂防止の役目を果たし、曲げ強度を上げ、弾力性がつき、作業性を向上させます。
このような漆喰を「本漆喰」と呼んでいます。

塩焼き消石灰と麻すさと角叉(つのまた)を混ぜて、丹念に攪拌して練り上げている様子
カテゴリ:建築素材・材料 2014年4月8日(火)

床にコルクを貼る

床に弾力性・耐衝撃性・遮音性を持たせたいということであれば、コルク貼はとてもお勧め出来る素材です。キッチンなどでの長い時間の立ち仕事でも、足が疲れにくく、人に優しい素材と言えるでしょう。
また、コルクは天然素材ですから、自然の風合いを楽しむことが出来ます。
その表面の仕上け方も様々で、ひまわりオイルなどのワックスを塗布して、コルクの生地を最大限に生かしたり、または水掛かり部分への配慮や、長期間のメンテナンスを考慮して、アクリルウレタンを施してある製品もあります。コルクの色も豊かで、その焼き込み時間の差により、濃淡を出します。床として使用されるコルクの厚みは3~7㎜程度です。
コルク内には無数の気泡があるため、保温性・断熱性も持ち合わせおり、床暖房を装備することでさらにその特性を伸ばすことも可能です。
また、ワインのコルク栓に使用されているように、耐水性もあります。
このようにメリットも非常に多い素材ですが、デメリットとしては、やはりコスト面です。檜の節有りのフローリングよりは高いですが、檜の無節・上小節のフローリングよりは安い、その間の価格です。但し1~2坪程度の小面積の場合は、さらにコストは跳ね上がります。

コルク製品は、ポルトガル、スペイン、南フランス及び北アフリカなどの地中海に面した地域に群生しているコルク樫の樹皮から生産されます。
コルク樫は150~200年の寿命を持ち、植樹後25年前後から樹皮の収穫が可能となり、9年毎に新しい樹皮を収穫することが出来るので、再生持続可能な環境に優しい素材です。

実例1
築15年のマンションで、既存のフローリングがコンクリートの下地に直貼りするタイプのものであり、床が硬めでクッション性に乏しい状況を解消するために、弾力性に富むコルクを採用した例


実例2
保温性・断熱性を確保するため、洗面脱衣室にコルクを採用した例
カテゴリ:建築素材・材料 2013年9月29日(日)

西ノ内和紙

先日、西ノ内和紙を扱っている、常陸大宮市にある「紙のさと資料館」に行ってきました。
  
現在の常陸大宮市である、旧山方町西野内地区では、水戸光圀が和紙の生産に力を入れ、水戸藩内に、和紙の原料となる、楮(こうぞ)を植えさせて奨励し、現在の東京である江戸の大きな需要に応えて、強靭な和紙を生産し、やがて「西ノ内和紙」として有名になりました。
「西ノ内和紙」は、那須楮(なすこうぞ)と呼ばれる上質な楮を使って、勢いの良い流し漉きで生まれる、やや薄い楮紙(こうぞし)で、強靭で、虫もつかず、保存するのに適した紙です。
現在は無形文化財となり、地場産業の復興のために、その普及に努めています。

「西ノ内和紙」は、フスマ紙の大きさである3×6尺(約900×1800㎜)で、その材料価格は5千円前後ですが、2×3尺(約600×900㎜)の大きさであれば、一枚500~750円と、安価で買うことが出来ます。
この安価な600×900㎜を利用して、壁や天井の仕上材として使用する場合、和紙の継ぎ目は必ず、10㎜程度、四方周りで、重ね貼りをします。普通のビニールクロスであれば、突き付けで貼りますが、和紙の場合、収縮しますので、必ず、重ね貼りをしなければなりません。
重ね貼りは継ぎ目の部分が目立ちますが、その目立つ継ぎ目を逆に利用して、千鳥で張るような工夫をして、趣の空間を造ることが可能です。千鳥貼りとは継ぎ目をそろえずに貼っていく工法です。
具体的には、600×900㎜の和紙を半分に切って450×300の大きさに揃え、タイルを張るように感覚で、千鳥貼りし、継ぎ目を演出したりするわけです。

  

  

                「西ノ内和紙」で出来たポーチ袋
          
カテゴリ:建築素材・材料 2013年2月12日(火)

自然塗料を塗り比べてみて

         

北海道産のカエデのフローリングを、蜜ロウワックスと米糠自然塗料(キヌカ)で塗り比べてみました。

左側が米糠自然塗料(キヌカ)、中央が蜜ロウワックス、右側が素地のままのサンプルです。
広葉樹のような独特の木目を活かしたいのであれば、今回は、「米糠自然塗料(キヌカ)」のほうが良いように私自身は感じました。

「蜜ロウワックス」は、一番絞りエゴマ油と紀州熊野を中心に採られた国産の蜜ロウから出来た自然塗料です。
http://www.mitsurouwax.com/

「米糠自然塗料(キヌカ)」は文字通り、米糠から出来た自然塗料で、昔の人は、この米糠で、床や家具を磨いていました。
http://www.kinuka.co.jp/

その他に、床などに塗る自然塗料のメーカーとして、ドイツの「オスモ社」などがあります。
http://www.osmo-edel.jp/
カテゴリ:建築素材・材料 2013年1月29日(火)

Jパネル

「Jパネル」は、間伐材を使用し、乾燥させた杉板を繊維方向にくっつけ、三層構造にした36㎜の厚さの杉パネルです。単なるムク材とは違い、乾燥による狂いが少なく強度に優れています。接着剤も無色で、ホルムアルデヒドを含まない水性のものを使用しており、住宅の床や内壁などに使用できる安全な材料です。

この「Jパネル」ですが、構造用合板や筋交いの代替品としても使用することが出来ます。
2Fの床に「Jパネル」を使用することで、建物の水平剛性を確保することが出来、また、1Fの天井を張らず、2Fの床梁を現しにすることで、「Jパネル」をも現しにすることが出来ます。
合板は極力避けたい、そして自然素材にこだわりたい方にとっては、非常に優れた製品と言えるでしょう。そして、意匠的にも様々な創意工夫をすることが可能です。

施工例についてはJパネルのHPをご参照ください。

「Jパネル」の問題としては、構造用合板の2~3倍の単価がすることですね。

この「Jパネル」ですが、以前は杉の製品しかありませんでしたが、現在は檜で作られた製品もあるようです。
カテゴリ:建築素材・材料 2013年1月22日(火)
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