設計者の想いの日々(ブログ)
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永井昭夫
建築設計事務所
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設計者の想いの日々(ブログ)

茨城県央の町並み・建築・施設探訪・自然・文化

小美玉市小川地区の町並み

倉敷、長野の妻籠、奈良の橿原、京都祇園、金沢、喜多方、会津若松、川越、栃木市、千葉の佐原、秋田の角館、岡山の吹屋などに比較すれば、面白くないかもしれませんが、茨城にも景観整備によって化ける可能性がある地区も存在します。
今回は、小美玉市小川地区は取り上げます。
小川地区は、霞ヶ浦の北岸、園部川下流に位置し、江戸初期から内陸水路の重要な河岸として栄えました。小川河岸は水戸藩領から、園部川・霞ヶ浦を経て、佐原から利根川を遡り、関宿から江戸川に入って江戸浅草に達する内陸水路であり、小川は廻漕業を専業とする豪商も多かったようです。造り酒屋や醤油醸造元の建造物も景観に寄与するところは大きい。








  

  

  

小美玉市の前身である旧美野里町、旧小川町、旧玉里村は皆一様に文化センターなどのつまらない箱物を作りすぎました。作ってしまったものは仕方がないので有効活用すべく努力する必要はありますが、既存の町並みを生かして、まちを発展させることには努力を怠りました。旧小川地区については、20年前はもっと歴史的建造物があった筈で、時代の流れもあるかと思いますが、莫大な税金を投入して新しく作った箱物が機能している状況とは言うことが出来ない以上、失政の謗りは免れないかと思います。

霞ヶ浦を眺む~小美玉市玉里地区より
カテゴリ:茨城県央の町並み・建築・施設探訪・自然・文化 2014年1月23日(木)

茨城名産・干しいも

全国生産量の8割以上のシェアをしめる茨城の「干しいも」は、明治40年代に生産が始まりました。
「干しいも」の作り方は大きく3段階に分かれ、サツマイモを蒸し、その皮をむいて薄く切り、切った物を干し上げます。
茨城県内でも代表的な産地としては、太平洋側沿いのひたちなか市が有名です。冬場、太平洋側から乾いた風が吹き降ろすと、約7~14日間で、切り干しの「干いも」が出来上がります。(丸干しの場合約30日間)
昔は天日干しすることで、夜と昼との温度差を利用し、これが毎日繰り返されることで、甘味が凝縮された柔らかい「干いも」が作られていました。
ただ最近は機械乾燥された「干しいも」も多く、最短一日で水分を飛ばして完成させることも出来ますが、味・食感は、天日干しより劣ります。
これは木造建築、とりわけ木材の自然乾燥と人工乾燥の品質の差が歴然としているのと同じです。
どの業界も機械化が進み、省力化が進んでいますが、昔ながらの製法で、手間暇かけて精魂こめて作ったこだわりの一品には適いません。

大洗のほしいも
紅はるか 横田商店
  
天日干しなので、さすがに美味しいですよ。
カテゴリ:茨城県央の町並み・建築・施設探訪・自然・文化 2013年12月30日(月)

水戸スタミナラーメン

設計者たるもの、「食」にこだわりが無ければ、こだわりを持った仕事をすることが出来ないという信念のもと、今回は趣向を変えて、現在では、水戸のご当地ラーメンとも呼ばれるようになった「スタミナラーメン」の歴史を説明しながら、私自身の「スタミナラーメン」の想いを語りたいと思います。

松五郎(水戸市上水戸)


「スタミナラーメン」との出会いは、約30年前、私が15歳だった頃に遡ります。
当時は、勝田駅前にあった「寅さん」、「大進」というお店で「スタミナラーメン」を食べることが出来ました。「寅さん」の店主である長井氏が「スタミナラーメン」の考案者とされます。
私は専ら、「寅さん」に通っておりました。高校は水戸ですが、勝田出身の友人の定期券を借りたりしては、足繁く勝田まで足を運んでおりました。
キャベツ・人参・かぼちゃ・レバーの具によって構成された、中毒性のある甘辛い餡を、冷水で締めた麺に直接かけるメニューを「冷やし」、醤油ラーメンに餡をかけるメニューを「ホット」と30年前から店内で呼ばれていました。
麺の量も、普通、大盛、ダブル、2.5、3、3.5…と自由に選ぶことが出来たのも学生に支持されてきた一因と言えるでしょう。
また、当時、店先には、店主の長井氏のハーレーが目印のように置かれていて、店主の奔放さを如実に現していて、魅力の一つになっていたと思います。
私は30年前から現在まで、一貫して「冷やし」派であり、「ホット」はせっかくの餡が醤油で薄まってしまうのが好みではありませんでした。

その後、長井氏の「寅さん」は、「松五郎」と名前を変え、水戸市見和、そして、現在の上水戸の店に移転し、一番弟子である池田氏に権利を譲り、スタミナラーメンの創始者は、一旦、一線を退きました。
その後、しばらくして長井氏は水戸市堀町に「ホルモンラーメン玄海」を開店、「スタミナラーメン」のレバーをホルモンに変えて、現在も営業を続けていますが、最近は、長井氏の姿を見かけることも少なくなり非常に残念です。確かに、当時の「寅さん」の味を彷彿させるのですが、弟子にあまりやる気が感じられず、同系店と比較して、総合的には一歩劣っている感は否めません。

ホルモンラーメン玄海(水戸市堀町)


「スタミナラーメン」の本家と言えば、長井氏から権利を譲られた池田氏の「松五郎」ですが、ただ30年前の「寅さん」の味を昨日の様に覚えている身からすれば、少々物足りないのが本音です。当時の「寅さん」のスタミナは辛さがあって、もっとパンチがあり刺激的でした。現在の「松五郎」は、万人受けする、より無難な味に変わったように感じます。それでも美味しいのは確かですが…。
さらに本家の「松五郎」から独立した「がむしゃ」という店がつくば市にあります。こちらも確かに美味しいのですが、本家以上に薄味で、これまた、さらに刺激に欠けます。それでも美味しいのは確かですが…。
で、また、さらに「がむしゃ」から独立した店が最近つくば市内に出来たようです。こちらはまだ味見していません。

がむしゃ(つくば市)


本家系列で修行したわけではありませんが、やはり私と同様に学生時代、「寅さん」に魅了され、当時のスタミナラーメンを再現しようと頑張っている店が、「我流食堂」です。県庁近くとひたちなかに店を構えています。味は濃いのですが、ただ少々辛さが足らないのが気になりますが、十分に合格点です。

我流食堂(水戸市笠原町)


いわゆる水戸「スタミナラーメン」はとても衝撃的出会いでしたが、高校卒業後、上京してからは、博多とんこつの「長浜ラーメン」にも衝撃を受けることになります。これについては、また機会があったら書き記したいと思います。

(注釈)
かつて、勝田駅前にあった「寅さん」は、約25年前、水戸に移転し「松五郎」になりましたが、現在、ひたちなか市内の国道6号沿いの田彦に、スタミナラーメンを出す「寅さん」という店があります。現在の「寅さん」と「松五郎」は運営は別のようです。
カテゴリ:茨城県央の町並み・建築・施設探訪・自然・文化 2013年9月12日(木)

水戸市役所・臨時庁舎

水戸市民会館東側にある水戸市役所臨時庁舎
プレハブの建物をピンコロの上に置き、さらにレベル調整のため、ベニヤをかましている状態。

明らかな違法建築ではありますが、それよりまず、法律云々以前に、不特定多数の人間が出入りするような建物に、このような施工はまずいだろうというレベル、俗に言う、手抜き工事です。
比較論ですが、こういう建物で業務を行うくらいなら、使用禁止となった本庁舎の避難上容易な1Fのほうが、はるかに安全だと思うのは私だけでしょうか。

災害があった場合における公益上必要な応急仮設建築物といえども、基礎に関する規定(建築基準法施行令38条)の緩和は全くありません。(建築基準法第85条・建築基準法施行令第147条)
従って、通常の建築物のように、基礎の立ち上がり30cm以上とするか、あるいは構造計算によって安全かどうか確認しなければなりません。(平12年建設省告示第1347号)
しかし、水戸市民会館東側にある臨時庁舎の建物に、「基礎」は存在しません。単にプレハブの建物を地面に水平に置いた過ぎません。

ちなみに、特定行政庁・建築指導課は、「選挙事務所のプレハブ小屋やキャンプ用途以外の居住用のトレーラーハウスも建築物となり、建築確認申請が必要である、従って基礎も必要である」などと、私たち建築士に対して、事細かに指導してきます。しかし、水戸市民会館東側にあるこの臨時庁舎に建築指導課が配置されているのは皮肉です。

また、水戸市民会館東側以外にある本庁舎周辺のプレハブ臨時庁舎は、あくまで外見上は、基礎に関する規定(建築基準法施行令38条)を満たしています。

但し、その基礎が市役所本庁舎のボーリングデータ(地質のデータ)に基づいて設計されているかどうかまではわかりません
水戸市役所周辺は、千波湖の埋立地で、軟弱地盤ですので、プレハブで軽い建物とはいえ、地盤改良や杭基礎が必要になる可能性が大きいように思うのですが…。

いずれにしても、これでまた大きい地震が来て、臨時庁舎が大きな被害を受けたとなれば、現在の建築基準法では、決して想定外なことでなく、人災扱いとなりうることを、私はここで申し上げておきたいのです。
水戸市役所の新庁舎の完成まで、あと5年かかります。それまで、特に「基礎」が存在しない違法建築である、水戸市民会館東側の臨時庁舎を放置しておいてよい筈がありません。
カテゴリ:茨城県央の町並み・建築・施設探訪・自然・文化 2013年8月15日(木)

八重の藤~笠間稲荷神社

笠間稲荷神社の境内にある、茨城県天然記念物に指定されている「二株の藤樹」は、樹齢400年にも及び、現在、見頃を迎えています。
拝殿側にある一株は「八重の藤」と呼ばれ、花穂の長さ約30cmで、薄紫色の花がぶどうの房のように集合して咲く、種子をつけない珍しい種類とのことです。
藤棚の大きさは、一株あたり約100㎡で、栃木県の足利フラワーパークの藤棚には及びませんが、茨城県随一の大きさです。
笠間は実母の実家があり、少なからぬ影響を受けている街です。





カテゴリ:茨城県央の町並み・建築・施設探訪・自然・文化 2013年5月10日(金)
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