設計者の想いの日々(ブログ)
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弘道館と西ノ内和紙

震災の災害復旧による昨年の弘道館の改修で、壁に茨城県産の「西ノ内和紙」が使用されているというガセネタが広く流布していますが、常陸大宮市・旧山方町の「西ノ内和紙」の生産元に念のため確認したところ、今回の改修では一枚たりとも弘道館側に卸していないとのことです。
但し、西ノ内和紙の生産元としては、震災復興のため弘道館側に「西ノ内和紙」の寄贈を打診しましたが、弘道館側に拒否された経緯はあります。

現在、弘道館の壁紙は全国的に普及する機械漉きの鳥の子和紙が貼られていますが、江戸末期の創建当時は水戸藩の専売品である西ノ内和紙が貼られていたはずです。
西ノ内和紙は、茨城県北地域の特産品である那須楮の樹皮繊維を原料とした手漉きの楮紙で、350年の歴史を持つ、伝統的な和紙です。
江戸時代には水戸藩の専売品として、広く愛好され、徳川光圀が編纂した『大日本史』も、この西ノ内和紙が使われてきた歴史があり、茨城県と国の無形文化財、また県の郷土工芸品に指定されています。

弘道館の昭和の大修理(昭和34年~38年)の際は、まだ弘道館は文化財に指定されていなかったので、大量生産品である鳥の子和紙に貼り替えられてもやむをえないことだと思います。
しかし、既に国の重要文化財に指定されている今回の平成の修理で、昭和の大修理を踏襲し、西ノ内和紙の生産元側の寄贈の申し出を拒否し、全国的に普及する和紙を使用したことは、致命的に、歴史的考証が足らなかった証左と言えるでしょう。
今回のケースは工事是正レベルであると私自身考える次第です。
カテゴリ:建築文化・伝統 2014年8月10日(日)
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