設計者の想いの日々(ブログ)
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設計者の想いの日々(ブログ)

2010年9月8日(水)

完成予想図(パース)の重要性

設計期間中に、計画している住宅の建築物をお客様にプレゼンテーションする場合、1/100~1/50の建築物の模型を作成したり、完成予想図として、カラーパースを描いたりする作業を設計事務所は、打ち合わせや最終的な確認のために行います。

これは私の意見ですが、1/100~1/50のような小さな模型を検討する場合、必然的に上部から模型を俯瞰することになります。実際に出来上がった建築物を上部から俯瞰する機会は、近隣の高いビルの屋上などから眺める、あるいはヘリコプターに乗って、望遠鏡で建築物を観察するなどしない限り、ありえないわけで、このような模型が事実上、お客様にどれだけ役に立っているか、私は疑問に思っています。

対して、完成予想図であるカラーパースですが、地面に人間が立ったときの目線の高さで見上げた状態で描きますので、実際に出来上がった建築物とカラーパースとのイメージの隔たりはほとんど生じません。
但し、CG(コンピューターグラフィック)でカラーパースを描いた場合、機械的で非人間的な冷たい印象があり、完成度の低いものが大多数です。
お客様は美意識を持って、それぞれの感性でパースを見ていくわけですから、美意識や感性を持った設計者の意図を正確に汲んだ者が描く手書きのパース、及び、CGと手書きが融合したパースでなければ、役に立つことはないと思います。
人間が建築物などを眺める行為は必ず、美意識や感性などのフィルターを通じて行われるという事実を忘れてなりません。

大規模建築物の場合は、設計者自身の確認作業としての模型作成は非常に重要で必須ですが、住宅のような小規模な建築物の場合は、設計者の頭の中に建築物の形が明瞭に出来上がっていなければ、設計者たる資格はありません。住宅の場合、模型作成より、むしろディテール(細部)の詰めがとても大事です。

最後に、完成予想図としてのカラーパースと実際に出来上がった建築物の実例を紹介いたします。


坪庭と渡り廊下のある吹抜の心地よい自然素材の家





シンプルモダン平屋の家


カテゴリ:建築雑感 2010年9月8日(水)
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