設計者の想いの日々(ブログ)
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永井昭夫
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雪村庵~常陸大宮市



  

室町時代後期から戦国時代にかけて活躍した水墨画家で禅僧の雪村(せっそん)のゆかりの地に程近い、常陸大宮市の木立ちのなかにある日本家屋を改装した雪村庵は、イメージと違い、和食ではなく、地場産の食材を活用したフランス料理のお店です。



  
カテゴリ:茨城県北の町並み・建築・施設探訪・自然・文化 2014年5月15日(木)

土蔵改修工事~土壁荒打ち


土壁の下地の竹小舞を組み終わったら、今度は土壁を練り込んでいく「荒打ち」の作業に入ります。
土壁の材料は最低でも、一冬、藁を入れて寝かし、土壁を塗る直前にも藁を入れて撹拌した材料を使用します。
竹小舞を縛る藁縄が長めに伸びていますが、これを土壁に巻き込みます。土壁がコンクリートとしたら、藁縄は鉄筋の役割を果たします。


  



次の工程の土壁の付着が良くなるようにコテで跡を残す作業です。


次の世代のために、改修時期がわかるように百円玉を埋め込んでみます。


荒打ちの作業後、約一か月の養生期間に入り、次の土壁の工程に入ります。
カテゴリ:建築文化・伝統 2014年5月14日(水)

祝上棟~国産構造材を100%使用



現在では非常に珍しくなった、土台・柱・梁などの構造材を100%国産材とした住宅が昨日、無事、上棟を迎えることが出来ました。
N様おめでとうございます。

土台は赤身の檜、柱・梁は茨城県産材の杉を主に使用した純国産仕様となっています。
現在、梁は外材である米松が利用されることが多いですが、強度の低い、目の粗い材料が多く出回っています。しかも、人工乾燥をかけることで木材の水分ばかりか、強度に影響のある松の脂身まで抜いていまう結果となり、耐久性に不安を抱えています。確かに人工乾燥で水分を抜くことで、木材の持つ収縮・暴れは抑えてクレームを減らすことが出来ますが、そのことで、本来の木造の持つ粘り強さを殺してしまうことになりかねません。
従って、当設計事務所では、茨城県産の大径木の杉が育ってきていることを踏まえて、梁に杉を利用しています。
但し、杉にも弱点があり、曲げ強度は強いのですが、柔らかい材料であるため、たわみやすいという欠点があります。
そこで、強度の強い目の積んだ材料を厳選して、さらに通常より断面を大きくすることで、杉を梁に使用しています。
歴史的に梁は松を使用する地域が多かったのは事実ですが、杉を梁として多用する地域も少なからずありました。
松くい虫の被害により、国産の松の大径木がほとんどない状況を考慮すれば、日本の高温多湿の気候にそぐわない粗悪な外材に頼らず、豊富な杉の資源を活用していくことが、これからの時代の趨勢となるべきであると私は考えている次第です。
カテゴリ:工事監理・現場紹介 2014年5月13日(火)

ひたち海浜公園H26・4・30

ネモフィラ、チューリップ、菜の花、ヤマツツジ


 





  



カテゴリ:茨城県央の町並み・建築・施設探訪・自然・文化 2014年5月13日(火)

坂野家住宅

坂野家住宅~茨城県常総市(旧水海道市)


  
坂野家はこの地方の惣名主的存在であり、1ヘクタールにおよぶ広大な敷地をもち、その住宅は十八世紀初頭に大半を建立し、その後十九世紀の中ごろに座敷その他を増設して現在の規模になった。太い柱や梁で構成された構造は豪壮であり、大型住宅として数少ない遺例である。坂野家は江戸時代中期の飯沼の新田開発の地元責任者であり、幕府の役人の出張所という役割も担った。また、月波楼(げっぱろう)と名付けられた「書院」があり、多くの書家や画家の創作の場ともなった。表門(薬医門)および塀も住宅とともに豪農の屋敷構を伝えている。現在は風土博物館として利用され、映画・TVドラマのロケ地としても有名である。国重要文化財。
 

   

何層にも葺かれた茅葺屋根


月波楼
大正時代に建替え


  

文庫蔵
  

蔀戸
平安時代の寝殿造で多用された建具である。日中は格子の間から採光をとり、夜は格子を閉めて雨戸とする。
  

中庭
広大な庭園があっても、建物内に緑を取り込むことで、採光と寛ぎのある空間を設けることも重要だと思います。


表門(薬医門)と塀
  

広大な庭園


  
カテゴリ:茨城県西の町並み・建築・施設探訪・自然・文化 2014年4月30日(水)
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