設計者の想いの日々(ブログ)
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中秋の名月



昨日は中秋の名月でした。偕楽園でもお月様の雲隠れが心配されるなか、「月見茶会」が催されていました。
元来、日本には自然を慈しむ文化があり、平安時代の頃から、十五夜には宴が行われ、歌を詠んで、池の水面に映る月を楽しむような風流さを持ち合わせていました。四季の変化に恵まれた日本には、四季折々の感性を育む背景があったと思います。
と同時に、台風や地震などの自然災害が多い日本では自然を畏怖する側面もあり、生きていくために五穀豊穣を祈って、各地に神社を造り、祭事を行って、地域社会を形成して、自然と共生する知恵を培っていったのではないかと思います。

いわゆる日本家屋も、意図せずとも、自然との共生や融合を主眼に置いて造られていました。木・紙・土・茅などの植物・石などの完全自然素材で出来た建築物は、しなやかでありながらも強靭な柳の木のような粘りのある造りで、自然と対抗するのではなく、自然の力を上手に逃がすような考え方で造られていました。
また、野の花を摘み、和室の床の間に「生け花」を飾ったりすることで、建物の内部に自然を取り込むことは日本の文化の一つであり、枯山水や池泉回遊のような日本庭園と日本家屋を融合・一体化することは、自然との共生を考慮して行われてきました。

このように、日本の伝統・文化は、「自然との共生」が必ず背景にあり、時代背景が変わった現代でも同様であると思いますが、建築の設計に携わる立場から申し上げれば、日本の伝統や文化は次第に損なわれているように思います。「住宅」が「日本家屋」から単なる「商品」に変質し、「住宅」を物理的に人間が住む「箱物」としか捉えない貧しい精神性が蔓延ってきているような気がしてなりません。
日本の伝統・文化の断続性を後世に引き継ぐことは我々、設計者としての使命であると私は考えています。
カテゴリ:建築文化・伝統 2010年9月23日(木)
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